Another Days

tomorrow's another day、some say …

ACR、バドカン、ピーコク

【火曜UKNew Wave】ACR
 
Factoryからデビューしたマンチェスター出身の暗黒ファンク、ア・サートゥン・レイシオはサイモン・トッピングを中心としたバンドで、後期にはファンカラティーノ風になるらしいです。”Shack Up”('80)もラテンっぽいホーンズが絡み終始カッティングするgが妙に小気味よい。昔は暗いなあと思ったものですが今はそうは感じません。

https://www.youtube.com/watch?v=zyypRDqgAT4

 

【名曲リレー2522】no#2

■No Smoke Without Fire / Bad Company(‘88)

Rough Diamonds」(‘82)リリース後解散したバッド・カンパニーは、ポール・ロジャースがファームからソロへ、サイモン・カークがワイルドライフ結成へと新たなキャリアへ再スタート切りましたが、結局ロジャース以外の3人がテッド・ニュージェント・バンドにいたブライアン・ハウを加え再結成。ロジャース時代と比べるとブルーズ色が後退しよくあった80’s型ロックに変化。ボズ・バレルが抜け、サポートbassを起用。チャーリーのテリー・トーマスがprodで全く違うバンドに聞こえます。「Dangerous Age」からのヒット“No Smoke Without Fire”はハウのハイトーンのvoが耳に残ります。

https://www.youtube.com/watch?v=mAn5aRm0Jas

グラスゴー出身のオレンジ・ジュースは伝説的な地元のPostcardレーベルからデビュー。同期にはアズテック・カメラもおりました。80年のデビューシングル”Falling And Laughing”の軽快な感じが心地いい。

https://www.youtube.com/watch?v=xyKvScfXcCg

 

イングランド出身のソウルフルなトリオ、ケイン・ギャングの”The Closet Thing To Heaven”('84)はシンプルで心を打つナンバーになっています。初期プリファブ・スプラウトがいたKitchenwareからデビューしたこのグループは、ほとんど1枚で消えてしまいましたが、鍵盤ハーモニカの響きが哀愁っぽいです。

https://www.youtube.com/watch?v=q_qTPj-pDmQ

 

ブロンスキ・ビートはジミー・ソマーヴィル(vo)を中心としたエレクトロニック・ポップ3人組で84年にLondonからデビューしています。メンバーは皆ゲイである事を公言し、差別による疎外感、孤独感と怒りがブロンスキ・ビートの音楽に色濃く出ています。この"Smalltown Boy"(#3)は、ソマーヴィルの悲しげなファルセットとテクノビートの織りなす世界が美しい(そして淋しい)です。
https://www.youtube.com/watch?v=88sARuFu-tc

 

ただいまのBGMはアネット・ピーコックの「X Dreams」('78)なり。元々はNY出身のジャズ系のvoでポール・ブレイの欧ツアーに同行しbassを弾き歌って注目を浴びたのだとか。渡英して出したセカンドソロで、英ファンキー系、カンタベリー系などビッグネームが参加。とりわけギルガメッシュのフィル・リー(g)が弾いてるだろう”This Feelin’ Within"の美しい旋律に耳を奪われます。

 

ブラフォードのステージにゲストで歌ったこともあるアネット・ピーコックはNY出身ながら英ジャズロックシーンで人気がある歌姫。セカンドの「X Dreams」('78)では前作に続いてエルヴィスのカヴァーをやっていますが見事に原曲を崩しています。

https://www.youtube.com/watch?v=lRugMKviXC8

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=aE52XiqCmow