Another Days

tomorrow's another day、some say …

六文銭、ベイブ、クィックサンド

【水曜は和もの70's】4・六文銭

フォー・ライフ・レコードが出来た時、4社長のうち小室等の存在が謎でした。六文銭というグループをやってたこと、ここに拓郎の前の奥さんがいたことは知ってましたが実際に音を耳にしたのはずっと後の事。六文銭は流動的なメンバーのフォーク・グループで、ピーク時には小室、及川恒平、四角佳子の3人のvoに原茂(g)、橋本良一(b)を加えたメンツ。数枚のシングルと1枚のアルバムを出して解散しています。72年の「キングサーモンのいる島」に入った四角佳子(この人は西野バレエ団の出身だそう、72年に拓郎と結婚したときはフォーク界のビッグカップルと大きな話題になったそうです)のシンプルなメロディーがじんわり来る”ホワンポウエルの街”はサポートの石川鷹彦の達者なgが耳に残ります。

https://www.youtube.com/watch?v=jfKr25W6-0o

 

 

 

【名曲リレー2523】no#3

■Say No More / Babe Ruth(’76)

バーニー・マースデンが曲作りの中心となった末期ベイブ・ルースの「Stealin’ Home」には初期のトリッキーな部分が少なくなっていますが出来は悪くないです。“Say No More”は弾きまくるスライドとジェニー・ハーンのシャウトがよくマッチした強力なナンバーです。ただハーンもこのアルバムを最後に去り、エリー・ホープがvoとなり、最終作「Kid’s Stuff」をリリース。

https://www.youtube.com/watch?v=W3GM5CwOe7g

 

ただいまのBGMはクィックサンドの「Home Is Where I Belong」('73)なり。Pye傘下のDawnというレーベルはどうしてもB級テイストを感じてしまうのですが、それはジャケットのイメージもあるのです。クイックサンド唯一の本作もいかにも、もっさいメンバーのポートレイトで購買意欲をそぎます。音はスワンプ風味のフォークロックで、意外といい感じですが、曲によってはプログレ風味もあったりします。バンド名は流砂って意味ですが、他には泥沼状態、みたいな意味もあって、つべでは女性が底なし沼みたいなところにはまる動画がいくつも出てくるんですが、萌えのジャンルは奥深いなあ…と感じました。

 

Dawnレーベルのクイックサンドの唯一作「Home Is Where I Belong」('74)は、レーベルゆえマイナーなプログレとして語られることが多いですが、そう語る多くの人たちはちゃんと聞いてないに違いない。メロトロン曲はありますが、西海岸風コーラスやgなどイギリスのアメリカ的な音楽性です。"Empty Street Empty Heart"なんかまさにその典型。