Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー、KC

【スティーヴィーの25曲】21・I Miss You('01)

01年に出た「Trouble In Shangri-La」に入った往年のスティーヴィー調のメロディーを持った曲。キーはもう低くなったのですが、それがこのメロディーにあうのです。"I Can't Wait"を書いたリック・ノウルズとの共作。コーラスでリンジー・バッキンガムも参加しています。

https://www.youtube.com/watch?v=QlYuOmUtmvA

 

 

 

【名曲リレー2486】wake#2

■In The Wake Of Poseidon / King Crimson(’70)

「宮殿」リリース後、ロバート・フリップ以外のメンツが脱退を表明しバンドは解散状態になりましたが、契約の関係上レコーディングだけお願いしてレコーディングされた「In The Wake Of Poseidon」は、ツアーでやってたライヴ曲を含む変則的な1枚。タイトル曲の”In The Wake Of Poseidon“は”Epitaph“の続編というか似たようなメロディー構成の曲で、ちょっといただけないなあ…と思う部分はあります。マイク・ジャイルズらしくないドタバタしたdsもちょっとマイナスなんですが、荘厳な感じは捨てがたい魅力があります。

https://www.youtube.com/watch?v=J1JjOpXsJ7A

 

【先週の読書】

犬どもの栄光(佐々木譲集英社文庫)。今では佐々木譲と言えば道警シリーズや特命捜査対策室シリーズなどの警察小説、蝦夷地もの、幕末ものなどの北海道を舞台とした近代時代小説で有名で、少し前なら第2次大戦下三部作と言われた「ベルリン」「エトロフ」「ストックホルム」などの冒険小説が有名です。で、それ以前の80'sの作品がよく利用してる図書館に結構あるので、ポツポツ借りてるのですが、本作は87年に出た北海道を舞台としたハードボイルド風作品。主人公の女性ロシア語翻訳家が経歴を隠し来訪者に異常な警戒を示す男との交流をきっかけに巻き込まれてゆく話。主人公の多大な好奇心が事件を複雑化してゆくことに本人は全く無自覚で、久々に読みながら憤りました(^^) 現在の佐々木譲を読み慣れてるとなかなか読み進めることが難しい作品でした。
雫の街 家裁調査員・庵原かのん(乃南アサ、新潮社)は、シリーズ2作目で、北九州から赴任先の川崎編となります。連作もので、調査員が一つの案件にかかりっきりになってるわけでない多忙ぶりがうかがわれますし、コロナ禍の社会状況がしっかり描かれております。このシリーズ音道シリーズ級の太い幹@乃南アサ・ワールド、になる予感もあります。agoeraさんの表紙もいいです(2023)。
八月の御所グラウンド(万城目学文藝春秋)。やはりお盆の頃に読むべく作品だなあ。「ホルモー」以来16年ぶりに京都を舞台にした2編(表題作と”十二月の都大路上下ル)”を収録。語ればネタバレになるので書きませんが味わい深くすっと読めます。京都を語るもう一人の達人、モリミーの新作はいつになるのやら...(2023)
歌われなかった海賊へ(逢坂冬馬、早川書房)は評判になった「同志少女よ敵を撃て」に次ぐ第2作。第二次大戦末期敗色濃いドイツでナチスに反抗する「エーデルワイス海賊団」の話ですが、タイトルに違和感。歌わなかった、ではないのか?結局なんかもやもやが続いてピンときませんでした。ただ日本人作家が書く外国人を主人公にした作品結構好きです。