【オムニバスを聴く日曜】59・R&Bアット・アビー・ロード 1963 トゥ 1967(東芝EMI:TOCP50432-J'98)
英EMI100年を記念してのAt Abbey Roadシリーズが各種ビートバンド編で出たのが98年。これは有名無名の60'sR&Bバンドを集めたオムニバス。珍しく日本盤CDを購入、今となっては東芝EMIの文字が懐かしいです。原盤はColumbiaでマンフレッド・マンやロッド・スチュワート、ダフィー・パワー、グラハム・ボンドの名前もありますが大半は何枚かのシングルで消えたバンドたちでどれもパワーと勢いが美しいです。
ホワイト・ブルーズの時代にもシングル・ヒットがあった記憶があるダフィ―・パワーがグラハム・ボンド・カルテットをバックにした”I Saw Her Standing There"('63)はなかなかカッコイイです。
パンクの時代に再評価されたジョニー・キッドのパイレーツですが、キッド抜きのパイレーツで出したウィリー・ディクソンのカヴァーが”My Babe”('63)。ミック・グリーンのgが小気味よいです。
パラマウンツはプロコル・ハルムの前身ともいえるバンドで、僕はデイヴ・クラーク・ファイヴのヴァージョンで知った”Little Pitty Pretty One”は若きゲイリー・ブルッカーのはつらつとした歌声が印象的です。
サンドラ・バリーのバック、ボーイズをスタートとするアクションは、後にマイティ・ベイビーやエースへとつながる英ロックの重鎮で、65年の”ダンス天国”(しかしこの邦題のセンスサイコー)は、シンプルなビートバンド然とした姿がしっかり収められています。
【名曲リレー2478】no#2
■No / Bulldog(‘72)
ラスカルズの「~じゃない方」の人たち(ジーン・コーニッチュとディノ・ダネリ)が組んだハードロックのブルドッグですが、オーストラリアでヒットしたという“No”は、ビートルズの遺伝子を受け継いだ名曲。いいメロディーです。Voはbassのビル・ホーチャーで、この人はラスカルズと関係ない人です。