【オムニバスを聴く日曜】57・ロフト・セッションズVol.1(ビクター:
ライヴハウスのロフトで活動している新人女性シンガーのオムニバスでVol.1と付きながら続編は出ませんでした(19年にアウトテイクが発掘された)。収録されてるのは上村かをる、高崎昌子(紀ノ国屋バンド)、大高静子(おおたか清流)、竹内マリヤ(カタカナ表記)、吉田佳子、堤遥子の6組。78年という時代らしいクロスオーバーなムードもあって、今のCITY POPのルーツの一つでもあります。
土屋昌巳ら美乃屋セントラル・ステーションのメンバーが大高静子をバックアップした”ブラック・コーヒー”。
そうした本格派のvoに比べると竹内マリヤはいささか分が悪い。いやむしろそのさり気さなが魅力なのか。鈴木茂が「ラグーン」でやった”八分音符の詩”をカヴァー。バックはセンチメンタル・シティ・ロマンス。
【名曲リレー2464】wish#2
■I Wish I Never Saw The Sunshine / Beth Orton(‘96)
ベス・オートンの「Trailer Park」の日本盤CDにはボーナス曲がいくつか入っていて、その一つがロネッツのカヴァー“I Wish I Never Saw The Sunshine”でした。ロネッツとしては後に発掘された「Rare Masters」に入ったものをシンプルにアコギ1本で聞かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=1xXaNZEUNeY
ただいまのBGMはCCRの「驚異のニューロックサウンド」('69)なり。当時ニューロックの流れでリリースされましたが全然ニューではない「Bayou Country」です。大ヒット”Proud Mary”が入ったセカンドで、あっという間に終わってしまうのですがラストの”Keep On Chooglin’”のスワンプ風味が力強い。ライヴではもっと長尺になったようです。
【オムニバスを聴く日曜】58・クリア・カット(徳間JAPAN:RTL5-J'81)
初期Rough TradeはDIY的なニュー・ウェイヴのヘタウマ的手法とアイディアに溢れたレーベルでした。日本では少し遅れて徳間JAPANが配給。日本盤オリジナルで初期Rough Tradeのアーティストを集めたコンピが「Clear Cut」です。ヤング・マーブル・ジャイアンツ関連のジスト、スコットランドのPostcardレーベルでもシングルを出していたヨゼフK(ポール・ヘイグがいた)、オレンジ・ジュース、アマチュアリズム感覚あふれるガールズ・バンドのレインコーツ、ガールズ・アット・アワー・ベストに混じってヴェテランのロバート・ワイアットの名前も見られます。
【オムニバスを聴く日曜】59・