Another Days

tomorrow's another day、some say …

ジリアン、ウィングス

【オムニバスを聴く日曜】41・Folk Rock And Faithful~Dream Babes Vol.4(RPM:RPM272-UK'03)

レーベルを超えた60's英ガールズのコンピ「Dream Babes」の第4集はアコギを持ったガールズという裏テーマでフォーク・ロック風、フォーク・ポップ風ガールズの作品が並んでますがいつも以上にマイナーな人たちも多く資料も少ないです。なぜかジャッキー・デシャノン(この人をモデルに仕立てあげられたガールズもいくつか)も混じってるんですが、ニコの65年のImmediateからのシングルとかソフロ的なジェミニとか無理やりフォーク・ポップを歌わせられてた苦悩時代のヴァシュティ・ブニヤンとか面白い。他にもジミー・ペイジとジャッキー・デシャノンの共作!という”Leaves That Come Tumbling Down”を歌ったジュディ・スミスとかドノヴァンのドリーミーなカヴァーの”The Darkness Of My Night”のトリシアとか。

ジェニファー・ルイス&アンジェラ・ストレンジはVerveから1枚シングル出して消えたフォーキーなデュオ。ニュー・ウェイヴの時代のネオアコ的なムードもあります。”Bring It To Me”はルイスの自作。

ロイスとアンドレアのデュオ、キャラヴェルズは63年に”You Don't”Have To To Be A Baby To Cry"をヒット(全英3位)させた上品な二人組。”Hey Mama You’ve Been On My Mind”('67)も、フォーク版カーペンターズ的なイメージ。

キュートな歌声が印象的なジリアン・ヒルズの"Tomorrow Is A Another Day"('65)は自作のポップ曲。特にフォーキーな感じはしないんですがアコギが入ってるんでセレクトされたんだろうなあ。この人映画「欲望」の端役で出てるらしい。

キュートな歌声では負けてないトゥインクルのスローン&バリ作品”What Am I Doing Here With You”('66)も昔から大好きな曲です。

 

ニコの珍しい65年のシングル”I'm Not Saying”はゴードン・ライトフットのカヴァーで、曲調は明るいのですがあの呪い声はそのままで面白い。

元々そういうキャラではないのにアンドリュー・ルーグ・オールダムによってマリアンヌ・フェイスフル・タイプのアコギを持った女性アイドル的に仕立て上げられたヴァシュティの”Love Song”は本来の持ち味が出たはかないフォーク調のもの。Phillipsからのソロにはいてってもおかしくないです。

 

【名曲リレー2352】little#2

■Mary Had A Little Lamb / Wings(’72)

"Mary Had A Little Lamb”(メアリーの子羊)は、ファミリー・ムードのほんわかした曲。Lambがポール&リンダの「Ram」と引っ掛けてあるのか分かりませんが、このシングルのせいで「Ram」を羊のアルバムとイメージしてしまいがちです。歌詞は有名な同名の童謡から取られてますがメロディーはオリジナル。“Ireland”で政治的なメッセージソングが放送禁止になったことで、今度はファミリー路線を狙った、とまたもポールはプレスに揶揄されることになります。

メアリーとヘザーの子供たちのコーラスもフィーチャー。73年のJames Paul McCartney ショーから。ポールがピアノ弾いてるんでリンダは、やることなくブランコをこいでます。レインはともかくマックロウはイヤそうな感じ。日本ではポール・マッカートニーウィングス名義ですが英米ではウィングス名義(まあどうでもいいことですけど)。

https://www.youtube.com/watch?v=QQryRw2abDE