Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー、Tレ

【月曜はスティーヴィー・ニックスの40曲】16・Beautiful Child('79)
「Tusk」に入った美しいバラード。後半のvoがいくつも重なり合うところは演奏がシンプルなだけに際立ちます。2枚組の「Tusk」というアルバムは個人的には散漫に感じる部分も多いのですけど、こういう曲があるからなあ。
 
【名曲リレー2451】white#3
■Ride A White Swan / T Rex(‘70)
ティラノサウルス・レックスからT.レックスと名乗り、エレクトリックgを導入した記念すべきナンバーが全英2位となった“Ride A White Swan”です。キャッチーなメロディーとgのリフがカッコいい。
 
【先週の読書】
「イン・ザ・ダスト 」( 長沢樹ハヤカワ文庫JA)は、警視庁分析科の渡瀬敦子と東都放送報道局の土方玲衣のダブルヒロインのクライム・ストーリー「ダーク・ナンバー」に続く第2作。中身がしっかり詰まった情報量の多い話で、膨大な登場人物(ついている登場人物表はあえて警察側、放送局側中心であまり役たたない)、複雑怪奇なストーリーでかなり大変ですが、達成感はあります。前作読まないとピンときませんけど。このシリーズ続くなら追っていきたいものです。
「戸隠伝説」( 半村良講談社文庫)は、おなじみ伝説シリーズで、SF作家のアシスタントをしている主人公が知り合った美女に導かれるように戸隠へ、そこで古来の神々たちの戦いに巻き込まれる話。件のSF作家(もちろん半村良自身をモデルに)が「戸隠伝説」という作品を書いたことで、秘密を知ってるかと古来の神々に狙われるという導入部も鮮やかで、一気に引き込ませるトンデモ話です。1977年作、やはり70'sの半村良は無敵の面白さがあります。オクで落としたものですが、背が黒で、葉っぱのマークの講談社文庫のデザイン懐かしい。奥付見ると80年です。
「やわらかい砂のうえ」(寺地はるな、祥伝社)は、弁護士事務所とウエディング・ドレス・デザイナーの事務所を掛けもつ恋愛に疎い女性が主人公のいつもの寺地さんの世界。けど、今回相手役がイマイチなんで読むのやめようと思いつつ、最後まで読ませる力はあるなあとも思いました。
 
 
僕がバッドフィンガーを聞き始めた頃はApple時代は超入手困難で、Warner Bros時代の2枚がやっとCD化された頃だったんで、ちゃんとアルバムを聞いたのはこの時代でした。低調に言われたこの時代もよく聞けば眩しいくらいのポップセンスがありました。「Badfinger」('74)は「涙の旅路」という演歌っぽい邦題で損してる感じ。
 
ハッピー・ザ・マンはジェネシスあたりの影響が強い米ヴァージニア出身のシンフォ系プログレでAristaから76年にデビューしています。Amazon Musicにあったデビュー以前の74年のラジオ音源のライヴは、懐かしさいっぱいトーンのシンセがふんだんに聞けます。これを弾いてるキット・ワトキンスは後年キャメルに参加します。3曲で20分足らずの音源ですがなかなか沁みるのです。