Another Days

tomorrow's another day、some say …

エアーズ、YMG

【ケヴィン・エアーズの30曲+】24・Flying Start('87)

87年には久々の子弟共演でマイク・オールドフィールドの「Islands」に参加し、”Flying Start”でvoを担当しています。このPVまであってびっくり。しかもこのポップ曲は次の「Falling Up」でリメイクすることとなります。さらに例によってスペインのTVライヴがありました。当然オリーも参加。

https://www.youtube.com/watch?v=tepmPBG5TMk

https://www.youtube.com/watch?v=hTnadqjfLrs

 

【名曲リレー2268】brand new#2

■Brand New Life / Young Mable Giants(‘80)

初期Rough Tradeのバンドとして日本でも徳間JAPANから紹介されたヤング・マーブル・ジャイアンツは、ヘタウマ的な演奏とvoが当時あまりピンときませんでした。「Colossal Youth」(’80)1枚で解散。アリソン・スタットン(vo)はウィークエンドへ、スチュワート・モクサム(g)はジストへ。“Brand New Life”は繰り返し聞くと味が出てくるシンプル極まりない音です。

https://www.youtube.com/watch?v=s8dl12lsaW8

 

【先週の読書】
23050■7月24日通り / 吉田修一(新潮文庫)
「悪人」が公開されるまで吉田修一の映像作品は原作とは全く違う世界観のもので、「7月24日通りのクリスマス」という映画化作品も、原作とはまた似て非なるものでした。とはいってもこの原作の登場人物には、なかなか感情移入できません。主人公の本田小百合にはイケメンの弟がいて、周囲に騒がれることを姉として誇りに思うことが当の弟にはうんざりだったりとか、輝かしかった高校時代の幻影を追い求め呼ばれてもないのに、元カレのクラブの同窓会に強引に出席する先輩の亜希子とか、いろいろ闇の部分をさりげなく表現するのは上手いです。(2001)
23051■猫と針 / 恩田陸 (新潮社)
今月の恩田さんは読書グループである方が挙げてらした戯曲のこれを。再読ですがすっかり忘れてました。「中庭の出来事」「チョコレート・コスモス」で芝居を題材にした関係で、取材の流れで演劇集団キャラメルボックスに戯曲を書くことになったといういきさつ。喪服を着た高校時代の映研部の仲間が5人集まって…といういつもながらのミステリアスな会話劇です。面白いかどうかはよくわからない(という作者の弁は本音と同時に僕の素直な感想)。結局何だったんだ!といういつもの話ではあります。人はそこにいない人の話をする、という話。
 いささかネタに触れますが、喪服を着てるのは新人映画監督のタカハシ(♀)が、自作の作品の一部にエキストラとして高校の映研部の仲間を呼んだから(喪服着用という条件で)ですが、タカハシ以外の4人は「オギワラ」という同級生の葬儀を先日経験していて、心療内科医師(おそらく)の「オギワラ」はクリニックで殺害されていてその「犯人」を予想する部分、さらに高校時代タカハシが撮った自主映画のフィルムが盗まれた事件、けんちん汁に薬が盛られて高校時代の友人が食中毒になった事件、などが語られ、ほのめかされますが、例によってモヤモヤした結末で終わるオンダー・ワールドです。
23052■明日のことは知らず・髪結い伊三次捕物余話 / 宇江佐真理(文春文庫)