Another Days

tomorrow's another day、some say …

柳、タイロン

【和ものの月曜日】柳ジョージ
69年に横浜で結成したパワーハウス時代、和製クラプトンと呼ばれた柳ジョージは、70's初めには渡英しており帰国後の75年に結成したのが柳ジョージ&レイニーウッド。ショーケン主演のドラマ主題歌となった”雨に泣いている~Weeping In The Rain”は当時街のレコード屋でもガンガン流れてた記憶。R&Bやブルーズをベースにしたオーソドックスなロックがドラマがらみとはいえヒットしたことで柳ジョージの名前は広く知られるようになりました。
 
【名曲リレー1692】turn#2
If I Could Turn Back The Hands Of Time / Tyron Davis('70)

ミシシッピ出身のソウルシンガー、タイロン・デイヴィスの“Turn Back Hands Of Time”(Daker / Atlantic)は、軽快な女性コーラス(バーバラ・アクリン)の合の手がなかなか気持ちいい。南部の人なのにこの曲はすごくスタイリッシュです。#3まで上がった大ヒット。

https://www.youtube.com/watch?v=j-opxZJvIZ0&feature=emb_logo

【先週の読書】

21095■螻蛄(けら) / 黒川博行(新潮文庫)
疫病神シリーズ第4作(前作「暗礁」は挫折)です。まあいつもと同じで読んでる間は痛快ですが、終わってしばらくすると忘れちゃう(^^)今回はお寺さんで、宗宝の図画をめぐり、自称経済コンサルタントとイケイケ経済ヤクザのコンビが、新宿景極道、汚職刑事を交え、金満坊主からふんだくる話です(2009)。
21096■短編ミステリの二百年4 / 小森収編(創元推理文庫)
20世紀の短編ミステリを総括する長い解説入りのアンソロジー第4集。一応6巻で終了とのことですがもっと続いてもいい感じ。今回は警察小説、アイディア・ストーリー、怪奇幻想の周辺ジャンル、そしてエドガー賞というのがテーマ。最後の”リガの森ではけものはひときわ荒々しい”(MF・ブラウン)以外はまあまあ。ブラッドベリ、マシスン、ダーレスのはさすがに読んだことあります。”その向こうはー闇”(ウィリアム・オファレル)が一番の出来でした。「怪盗ルビイ・マーチンソン」のイメージが強いヘンリー・スレッサーもちょっと意外なイメージです。(2021)。
 
【FC】
悲しい話はもうたくさんですが、ポコのポール・コットンの訃報が入ってきてめげました。先日ラスティ・ヤングの訃報を知ったばかりなのに。ジム・メッシーナの後任としてシカゴのイリノイ・スピード・プレスからポコに加わったコットンは「From The Inside」('71)から「Inamorata」('84)まで参加しています。ある意味リッチー・フューレイ脱退後の顔でした。
いい曲いっぱいありますが、ポコ物語ともいえるバンド生い立ちを歌った”Living In The Band"を復刻ライヴの「The Last Round Up」からのヴァージョンで。