Another Days

tomorrow's another day、some say …

JG

【金曜はジェームズ・ギャングの世界】#2James Gang Rise Again('70)

デビュー作はヒットシングルなしに83位まで上がりましたが、セカンド「Rise Again」は"Funk#49"のヒット(#59)もあったのか、66週もチャートにとどまり最終的には20位まで上がる息の長いヒットとなりました。bessが代わってデイル・ピーターズがトム・クリスに代わって参加。件のシングルは勢いで作ったようなgのリフやカウベルが耳に残る他愛ないナンバー。これや続く”Ashtonpark”は遊び風というかgソロのスケッチを拡大したようなもの。ヘヴィな”Woman”を挟んでメドレーの”The Bomber”は圧巻のハードロックです。”Closet Queen”、”Cast Your Fate To The Wind”(シェルビー・フリントもカヴァーしたヴィンス・ガラルディ・トリオのジャズ曲)そしてレベル作の”Bolero”のメドレーで、権利関係で"Bolero"のないヴァージョンもあります。A面が動ならB面は静で、こってりとした”Tend My Garden”、アコースティックな”Thanks”と”Garden Gate”、カントリーロックの”There I Go Again”(steel-gはポコのラスティ・ヤング)、哀愁の”Ashes The Rain & I"とかなり趣が違いますし、ジョー・ウォルシュ一人の演奏と歌のものもあり。シンプルなロゴのジャケットも印象的でウォルシュ時代では、一番の出来かと思います。この頃の仏TVでのライヴがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=lqy1i1Il7wI

 

リリースと前後して映画「ウエスタン・ロック・ザカライア(Zachariah)」にも出演。これはABCフィルムという同じ系列の会社ゆえ起用だったのでしょうが西部時代にロックバンドが出てくる奇妙なウエスタンでした。

https://www.youtube.com/watch?v=xH1UumsiFUE

 

 

 

 

 

 

 

ゴジラVSメカゴジラ(’92)雑感】

 

急速に子供寄りになった前作「VSモスラ」はシリーズ最高の入りとなりましたが、そのファミリー路線を突き進まずアダルト路線(?)に戻ったのはまず偉いと思います。製作当時米国でゴジラ映画が作られる予定なんでVSシリーズはこれでおしまいという話だったのですが、公開時には結局それが延びたので「最後」ではなかった(そういう話は「総進撃」の頃にもありましたね)。セールスの前作ほどではないがよかったし。

以後VSシリーズのポイントは、オールドファン向きに旧怪獣をどのタイミングで復活させるかというところになります。今回18年ぶりのメカゴジラと25年ぶりのラドン復活となりました(以前にもそういうコメントありましたが、ちゃんと出てるのにタイトルにラドンの文字が入らないことが多いなんとも不遇な怪獣です。

海中に沈んだメカ・キングギドラを基にメカゴジラを作るいう設定で前々作「VSキングギドラ」を踏まえてるとアピールした冒頭、ラドンのものと思われた卵からベビー・ゴジラが孵るというアイディアはミニラの話を彷彿させアイディアの勝利。冒頭のベーリング海(いつも困るとこの辺からゴジラは復活します)のアドノア島でのラドンとの死闘は、「逆襲」の対アンギラスを意識したのでしょうか? 今回バトルシーンも見せ場多く楽しいです。脚本が代わって、近2作にあったハリウッド映画を模倣した部分は今回は少なくそれもいいです。個人的にひいきの小高恵美は今回出番多くてファンとしてはうれしい。高島政宏に高島忠夫(特別出演)の起用は、実に東宝的キャスト。母性本能全開の佐野量子には少し引きますが。前作のコスモスの2人も別役で出演。ガメラゴジラ両シリーズに出演という偉業を成し遂げた中山忍が顔見せ程度というのはどうも解せないなあ。中尾彬Gフォースの麻生司令官としてVSシリーズ最後まで登場というのもうれしいです。前作「VSモスラ」では主人公が戦わず傍観者であった事を反省して、メインキャストを先頭に近い部分にもっていったのも成功でした。

よくわからなくなったのは、卵に付着した古代のシダ類の植物・シプニオキスが発するメロディーによって復活したラドンが熱線を吐いたり、その復活ラドンのエネルギーで瀕死状態だったゴジラがよみがえるシーンでした。まあドラマチックでいいんですけど。太平洋戦争中、南方の島にいた生き残っていた恐竜が核実験でゴジラ化という設定を前々作から引き継いでるのですが、距離が多く離れた北の島に卵があってそこからベビーが生まれたという部分。まあ楽しめたので良いのですが。