Another Days

tomorrow's another day、some say …

スペクトラム、リンダ

【和ものの月曜日】スペクトラム
キャンディーズのバック・バンドMMPを母体としたホーン・セクションをメインとしたスペクトラムは、衣装やステージアクションなどから和製EW&Fといわれたこともありました。新田一郎のファルセットは初めて見た時(多分この動画の夜ヒット)びっくりしたものです。ジャンルとしてはフュージョン寄りで、スラップ・ベースを含めてもっとファンク的な扱いをされるべきでした。
 
【名曲リレー1775】like#2
■Feels Like Home / Linda Ronstadt('95)
このあたりになると真面目に聞いてないのですが、歌えなくなるとは夢にも思ってなかったんで、僕のような長年のファンもいつでも聞けるからいいやというおごりみたいなものがあったのだなあと反省しきりです。「Feels Like Home」('95)、タイトル曲はランディ・ニューマン曲でしみじみいい曲です。コーラスでエミルーが参加。
 
【先週の読書】
21135■エージェント・巡査長真行寺弘道 / 榎本憲男(中公文庫)
シリーズ第4作。警察小説の形を取ってますがなんか別の謀略小説のような味わいがどんどんと。今回はAIと選挙と5Gが裏テーマ。一応5作目まで出ててそっちは感染症がテーマなのだとか…(2019)。
21136■源にふれろ / ケム・ナン(ハヤカワミステリ文庫)
うちの積読山脈の常連の中でも最古参の部類だったやつを読了。そもそも86年に出た親本が「本の雑誌」で紹介され北上次郎氏激賞だったので図書館で借りて、18年ぶりの文庫化からさらに17年後に再読ですもの、熟成されてます。家出した姉を探すためカリフォルニアにやって来た少年の話。なんでNVじゃなくHM文庫?という疑問は姉の行方と怪しいサーファーたちの登場で納得。「姉弟小説でありサーフィン小説でありセックスとドラッグに溺れる人間の欲望を描いた小説であり、青春の夢と挫折と再生を描いた小説である」という北上氏の解説に再び納得したのでした(2004)。