【和ものの月曜日】多岐川裕美
つべでグーゼン流れて来た女優多岐川裕美の”酸っぱい経験”(’80)は、ちょっとナイアガラというかスペクター風味もあるナンバー。この人の声って意外と低めでアンニュイな感じ。小笠原寛(手使海ユトロ)作品。ちょっと懐かしい感じのシンセの使い方です。途中フレンチ・ポップス的な部分もあります。
【名曲リレー1756】heartache#3
■One More Heartache / Detective(’77)
ディテクティヴ登場のニュースを聞いたとき、僕は元イエスのトニー・ケイ(kb)ぐらいしかピンときませんでしたが、シルヴァーヘッドのvoのマイケル・デバレス(後にパワー・ステーション)、ホーカス・ポーカスのジョン・ハイド(ds)とマイケル・モナーク(g~この人は元ステッペンウルフ)、ボビー・ピケット(b)の5人組。録音のせいもあるかもしれませんが、とにかく重いリズム隊がカッコいい。ゼッペリン・フォロワー最右翼として(同じSwan Songだし)名前が出てくるくらいインパクトがありました。この曲は77年のファーストのラストに入ったナンバー。
【FC】
ジャケットはよく見かけてたザ・クィック。76年という時代柄パワーポップ的ですが、グラムの残り香みたいなものも感じます。後にスリー・オクロックのダニー・ベネアがいた米バンドです。動画はシングルになった"Rag Doll"。あっとおどろくフォー・シーズンズ曲。
https://www.youtube.com/watch?v=f06cn8Et2GU
【先週の読書】
お名前はよくお見かけしますが垣谷さん初めて読みます。下のお名前からしてお若い方かと思ってたら年上でした。田舎の老父が車の運転止めないので心配、という導入から田舎暮らしの話にたどり着くまで流れはスムーズですし、ほろっとさせられる部分はあるのですが、なんかちょっと都合よく話が進み過ぎで、TVドラマみたいだなあ、と感じました。ちょっと重松清さんを思い出す部分あります。車社会の愛知県、90過ぎの父はとうに免許返しましたが、母はまだ乗っております(^^;(2020)。
恩田さんのエッセイは小説ほど楽しめないというのが本音です。第1エッセイ集の「小説以外」は、他の作品の解説やら自作の映画化のパンフレット寄稿文といった小説にかかわるものに限らず、新聞や雑誌のコラムなど幅広い雑多なものです。とりわけ何度も書かれてる、専業作家として独立するまでOLをやりながらの、二足のわらじ時代の苦労話が面白いです。ただ繰り返しますが小説の方が数倍面白いです(^^;(2004)。