Another Days

tomorrow's another day、some say …

GARO、バレンズ、エイプリル

【和ものの月曜日】GARO

ガロは、元々はCSN&Yのコピーバンドだったといいますからアコギを抱えた弾き語りでも都会的なコーラスワークで、日本の四畳半フォーク的なものとはずいぶん違います。とはいっても歌謡曲のライター(山上道夫=すぎやまこういち)が書いた”学生街の喫茶店”がヒットしたことから歌謡フォークな曲もありますね。後期の「吟遊詩人」('75)では、阿久悠が全曲歌詞を担当。個人的メッセージ”はシュガー・ベイブがコーラスで参加していますが、こっちはレアなTVライヴ。

https://www.youtube.com/watch?v=k4WlnkQl1gA

 

【名曲リレー1665】heart#2

Anxious Heart / Cindy Bullens('78)

シンディ・バレンズは78年にデビューした女性ロッカーでUAから出たこのファースト「Desire Wire」は結構聞きました。ちょうど女性ヴォーカルのブームの中、メロディアスなポップロックとハードなロック・ヴォーカルの中間くらい。シングル曲は”Surviver”でした。NYのパワー・ステーション録音で当時音がよかった印象があります。”Anxious Heart”はハードなカーラ・ボノフといった感じの曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=1qCeqWAhc1g 

 

【FC】

フランス・ギャルのコメント返すのにエイプリル・マーチ聞いてたら止まらなくなってしまいました。この人おフレンチにあこがれたアメリカ人シンガーなのです。日本では渋谷経由で入ってきました。
こういうシンプルなフォーキーなやつも好み。

【先週の読書】

 

21083■ブルー・ロータス~巡査長・真行寺弘道 / 榎本憲男(中公文庫)
警察小説らしくない警察小説のシリーズ第2弾は、ヒンドゥー教カースト制度の話、「神」と「神と呼ばれるもの」の話など結構深い。その辺の話は難しいのですがするすると読めました。大学の軽音部の後輩とのやり取りが結構面白い(2018)。
21084■フーガはユーガ / 伊坂幸太郎実業之日本社
久々に伊坂さん読みます。事前情報一切なかったのですが楽しかった。割と似た作風の作品が多くて一時期ほど熱心に追いかけてないのですが… 誕生日の日にだけお互いの体を瞬間移動で交換できる双子の風我と優我の物語です(2018)。
21085■淀川八景 / 藤野恵美文藝春秋
大阪の淀川周辺を舞台にした関連のない8つの物語。そんなに大阪っぽさは感じませんが、ネットによると「自由の代償」に出てくる激安スーパーは玉出のことらしい。デビュー作「ハルさん」のあとがきで父親が母親に暴力をふるってたということをあっさり書いてましたが、”あの橋のむこう”にもDVの話がチラリ。大好きな学園ものの世界に通じる自主映画の話「趣味は映画」と「ザリガニ釣りの少年」がいいです(2019)。