Another Days

tomorrow's another day、some say …

中原、フォリナー

【和ものの月曜日】中原めいこ
中原めいこはデビューが82年というから、花の82年組と同じなんだ。まあこっちはsswですけど。とはいっても歌謡テイストが濃くラテンやディスコそして同時代の洋楽からの引用も多い人でした。CM曲となったヒット曲”君たちキウイ、パパイヤ、マンゴだね”が84年ですが、なぜかその前年に出た「Mint」というLPを聞いたことがあります。このラストに入った”ペパーミントの朝”は、ミニー・リパートン(歌詞にも出てきますが、昔はこういう人名を入れるのはやったんかなあ?やまがたすみこにもロバータ・フラックやマリア・マルダーが出てくる歌(別曲)があります。ちょっと狙いすぎ)からの引用(あくまでもムード)もあってボッサとソフトロックがミックスされた(もちろん僕を含めて当時誰もそんなこと言ってませんでしたが)個人的に奇跡のような曲です。長らくつべになかったんですが、最近見つけました。
 
【名曲リレー1651】white#2
■Dirty White Boy / Foreigner('79)
「Double Vision」から1年後のサードではbassがリック・ウィリスに交代。徐々にシンセ類が大げさになり産業ロックと呼ばれるのも無理ない感じです。基本線は、ハードロックでこの”Dirty White Boy”のようにシンプルな畳みかけるような音ですが。このPV、ルー・グラムはあってますが、あとのメンバーにアクションが演奏とずれてます。こんなんでも公式なの?
 
【先週の読書】
21076■恋文の技術 / 森見登美彦(ポプラ社)
今月のモリミー本は、これ。往復書簡だけによって構成された小説は知ってますが、片方だけの手紙だけというのは珍しいし、なかなか難しい手法でもあります。いつもの腐れ大学生が黒髪の乙女に恋をしてという、モリミー的世界を片方だけの視点で語るのはなかなか難儀。その視点によって別の登場人物がどこまで浮かび上がってくるか?結果は個人的意見ですが成功とも失敗とも言えない出来です。フツーに書けばもっと面白かったかも?(2009)
21077■きみの傷跡 / 藤野恵美(角川書店)
笹川君が出てくるシリーズまだ続いてたとは。「ふたりの文化祭」に続く第4作。もちろん主役は笹川君ではなく脇に回ってます。今回は大学生の話。男子高出身の写真部の主人公と過去に性被害を負った経験がある女子大生の話。〇〇見せてください、ってありえないって(^^) あとがきではまさか「新入生が大学へ行けない世の中になるとは思えなかった」とあって、まさにコロナ下(お友だちも書かれてましたが、コロナ禍=コロナ下のように表現されてる媒体が多く僕も違和感いだきます。正確にはコロナ騒動の中では、でなら「下」でしょうね)に書かれたことがわかります。「ハルさん」では、ちょっと?でしたがその後すっかり好きになった藤野さんです(2021)。
21078■梅安最合傘 / 池波正太郎(講談社文庫)
シリーズ第3作。たまに読みたくなるのですが昔は一気に最後まで~でしたけど最近はそこまでの力がこっちにもない。ちびちび行きます(1975)。