Another Days

tomorrow's another day、some say …

拓郎、ベイコン

【和ものの日曜】吉田拓郎
なんとなく”ひらひら”が聞きたくなって。今にも通じる普遍的な歌詞です。♪用心しろよ~ そのうち君も狙われる~ しかしもうみんな見出し人間ばかりだなあ(もちろん自分も含めて)。steel-gとヒリヒリしそうなg-ソロが印象的です。
 
 
【名曲リレー1366】it#2
■Wait On It / Bacon Fat('72)
ベイコン・ファットは、Blue HorizonからLPが出てて僕はてっきりドイツあたりのブルーズ・ロックかと思ってたんですが米バンドでした。腕を曲げた白人男性のジャケットがケンタウロスに見えたりします。なんでも有名な黒人ブルーズメンが無名の白人ミュージシャンと組んだものらしいです。voは白人のブルーズ・ロックですがharpは本格的な黒人ブルーズでそのコラボ感が面白い。ちょっとタジ・マハール的な感じ。
 
【先週の読書】8月第5週
吉田修一さん第1作。”最後の息子”、“破片”、”Water”の3編から成ります、表題作はオカマの閻魔ちゃんが出てくるシリーズ(今回全集の2巻「恋愛」にまとめられてます)で文字通りデビュー作。高校水泳部のまぶしい青春もの”Water”がとても好きです。
謀殺海域 / ジャック・ヒギンズ(二見文庫)
ヒギンズが別名義で書いた初期作品。中編ともいえる分量で、都合よく話が進む冒険アクションではありますが、悪くはありません。主人公が諜報部員ポール・シャヴァスというのが時代柄(69年)です。舞台は英仏海峡密入国に絡む話。話の内容よりも二見書房の本というのが懐かしい。
海と炎の娘 / パトリアシア・A・マキリップ (ハヤカワ文庫FT)
「イルスの竪琴」3部作の第2作。前作で消息を絶ったヘドのモルゴンの死が伝えられ、婚約者のアンのレ-デルル、妹のヘドのトリスタン、ヘルンのライラら女性陣が船を乗っ取ってその真相を調べに北へ向かう話。今のように至れり尽くせりの世界観説明済みのファンタジーと違い、その世界のルールなどほとんど想像にゆだねられるので、なかなか厳しい部分はありますが、40年くらい前に読んだ時、3つのうち一番面白かった記憶があるのがこれなんで、再読というなんか一つの仕事をこなした感じです。