Another Days

tomorrow's another day、some say …

レイチェル、ドアーズ

【名曲リレー1165】girl#3

■Party Girl / Rachel Sweet('81)

レイチェル・スウィートはオハイオ州アクロン出身の女性シンガーで、英Stiffからデビューした際は15歳かそこらでした(同郷のディーヴォがStiffと契約してたからみもあったのか?)。ニック・ロウコステロ、イアン・デュリー、レックレス・エリック、リーナ・ラヴィッチら初期のStiffの面々は組んでパッケージツアーを行ってましたが、レイチェルは年齢的に参加できなかったようですけど、この辺の人たちとは家族的な交流があったようです。Stiffを離れ米Columbiaに移った「…And The  He Kiessed Me」ではちょっと大人になって妖艶な魅力も見せてます。レックス・スミスとのデュエット曲やらパット・ベネターよりも早く”Shadows Of The Night”を取り上げたとか聞きどころはいくつかあり。prodは後にシンディ・ローパーを手掛けて有名になったリック・チャートフとパラディン、スナフーのピート・ソリーです。”Party Girl”はレイチェルのオリジナルで力強い80’sロックでStiff時代とは全く違うアメリカの音です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=KH7_AgU0V3Q

 

 【火曜は君の名は?】Maggie M'gill / The Doors('69)

ドアーズ後期の「Morrison Hotel」の最後に入ったスワンプ風味のナンバー。ロビー・クリーガーの泥くさいgが耳に残ります。このアルバムのジャケはLAに実在した同名ホテルをロケして撮ってる(写真はMFQのヘンリー・ディルツが)ものとか。

 

https://www.youtube.com/watch?v=KGS62suDaoU

 

 

 

【先週の読書'20】⑥2月第1週

・「うたうとは小さないのちひろいあげ 」「空はいまぼくらふたりを中心に 」「青春は燃えるゴミでありません 」( 村上しいこ、講談社)この3冊は、読書グループで勧めてもらった中田高校うた部の3部作。作者の村上さんは児童文学出身の人なので、ラノベ寄りの部活ものの話とは少しテイストが違います。主人公桃子の成長が短歌を詠む「うた部」の活動を通して語られますが、語り手を変えた第2作「空はいま」は、トランスジェンダーの問題をさらりと入れつつドラマチックな展開に思わず、膝を叩きます。話の筋以上に中田高校や相手校の部員が詠む短歌が結構味わい深いのです。

・「風化水脈」(大沢在昌光文社文庫)は新宿鮫の第8作。再び新宿に舞台を移し原点回帰的な1作。最初の作品で印象的だった真壁を再び登場させるなどダーティ・ハリーでいえば「4」的なムードもあります。

・「暗殺のソロ」(ジャック・ヒギンズ、ハヤカワNV文庫)は、クレタン・ラヴァーと呼ばれるクレタ人暗殺者は実は世界的ピアニストで~という話。まあいつものヒギンズ調の話ではありますが、刊行が80年といつも読んでるデブリンだのディロンが出てくる作品よりも古いため、どこかで読んだようなアイディアがまた出てくる感じはありません。