Another Days

tomorrow's another day、some say …

町田、フィックル

【和ものの日曜日】町田義人
 
ズーニーヴーというGSにいた人でソロになって角川映画の「野生の照明」のテーマ曲を歌って有名になりました。おもえばフラワー・トラヴェリング・バンドのジョー山中(「人間の証明」)ペドロ&カプリシャス前野曜子(「蘇る金狼」)と主題歌に実力派を起用したのも初期角川映画でした。
 
 
【先週の読書】6月第3週
 
・青春・吉田修一コレクション1(文藝春秋)
触れたので割愛。水泳部の青春”Water”、今回初収録の3篇~”紙吹雪”、”命綱”、”一途”がよかった。
・地獄の群衆 / ジャック・ヒギンズ(河出文庫
ヤフオクでヒギンズ関連15冊というのを落札しました。手持ちも4冊あったんですが、今ではほとんど見かけない初期の作品もあったんです。これは別名義で書かれ、再販時にヒギンズ名義に直した62年作。書き込みが圧倒的に足らなくて、あくまでも習作という感じです。無実の罪で投獄された主人公が、真犯人を見つけるために脱獄して…という話。スーパー・ヒーローぶりが嘘くさいです(^^;
タイム・マシンでは行けない明日 / 畑野智美(集英社
前に出た短編集「ふたつの星のタイム・マシン」と兄弟にあるような長編。たまにものすごく琴線に触れる作品を畑野さんは書きます。これはまさにそうです。自動車事故で高校生の時にGFを目の前で亡くした主人公が、物理系の大学院生になり、ひょんなことから存在を知ったタイムマシンで事故を阻止するため過去に戻ると、その世界では事故で亡くなったのは彼女ではなく自分だった。彼はその世界でどう生きるのか~という話。どっちから読んでも可ですが、片っぽ読むともう片方読みたくなります。
 
【名曲リレー1296】maybe#2
 
■Maybe I'm Amazed / Fickle Pickle('70)
 
ごく一部でカルト的な人気を誇るオレンジ・バイシクルのウィル・マローン(kb,vo)、スモークのジェフ・ギル(ds)、レッド・ダートのスティーヴ・ハウデン(g,b)そしてクリフ・ウェイド(g,kb)から成るフィックル・ピックルは、60’sのポップ系サイケの人たちが集まったバンドでなぜかオランダでしかアルバムを出せずに解散したという事。ポール・マッカートニーの初期代表作”Maybe I'm Amazed”を嬉々としてカヴァー(というかコピー)してシングルにする度胸もすごいです。でも結構好き。