Another Days

tomorrow's another day、some say …

レオラ・ジャイルズ、ヴィネガー

【月曜の女たち】レオラ・ジャイルズ

つべが教えてくれた人。ルイジアナ出身の黒人シンガー、レオラ・ジャイルズの73年のシングル”To Make A Love Story Short”(A&M)は、ヴァン・マッコイ作でなかなか素晴らしいメロディーです。この人に関してはアポラスやラヴ・サルヴェイションといったガール・グループにいたということくらいしかわかりませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=urN9aoFlTSY

 

【名曲リレー1353】met#3

■Never Met A Dog / Vinegar Joe('72)

70年代の英国バンドでは5本の指に入るくらい好きなのがヴィネガー・ジョーです。今ではUKスワンプと言う言葉がありますが当時はどう紹介されたんでしょう?ブルーズに根ざして入るものの、ノーザン&サザンソウルからの影響も大きいです。飄々としたロバート・パーマーと喉の奥の方でヴィブラートさせシャウトするセクシー衣装のエルキー・ブルックスのパワフルなvoという男女voの存在がいい味を出してます。元々はダダというバンドをやってたエルクとピート・ゲイジがアラン・ボウン・セットにいたパーマーやスティーヴ・ヨーク、ティム・ヒンクレイ、ロブ・テイトといった面々を加えスタートさせたこれはファーストです。クレイアートのジャケットが楽しい1枚。エルクの歌の方が大きくフィーチャーされてます。シングルになった"Never Met A Dog"は、サザンロック・スタイルの泥くさいやつでした。テイトに決まるまでdsが固定できず、キーフ・ハートレイやコンラッド・イサドアが参加したり、ホーンセクションのゲストもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=fAYiA2WmRo4

 

【先週の読書】8月第3週

・巴里マカロンの謎 / 米澤穂信 (創元推理文庫)

まさかの11年ぶり続編。まだ高1やってるわけで(^^)、確か2人の携帯はスマホではなかったはず。時期的に夏季限定と秋季限定の間、そしてその後の話の短編集。「古典部シリーズ」よりも「小市民シリーズ」びいきとしては素直に楽しい。小山内さんのダークな感じがやや弱めですが。

屍鬼(一)~(五)/ 小野不由美新潮文庫
結局睡眠時間を削ってでも読み切りました。パンデミックのこの時期にしかもお盆にこの超大作(のわりに読みやすいのですが)を読むのは違う意味でぞくぞくします。よく言われてるようにスティーヴン・キングの「呪われた村」へのオマージュなのですが、古い因習が残る閉塞感ある山村を舞台に、血を吸われ死んだあげく起き上がり人を襲う屍鬼(しき)の話。単に対決ではなく、いかにも日本的な見て見ぬふりというか流れに任せて堕ちてゆくさまもしっかり描かれます。最終巻はさながら「デビルマン」か「バトル・ロワイヤル」的な様相です。藤田新策さんの表紙も素敵でした。5年ぶりの再読ですが忘れてる部分多かった。