Another Days

tomorrow's another day、some say …

アイザック、リンダ、狼天使

【映画懐かし地獄】狼は天使の匂い('73仏)

だいぶ前にポケミスで復刻された、デイヴィッド・グーデス原作の「ウサギは野を駆ける」(邦訳名は映画題と同じ)をミステリ作家のセバスチャン・ジャップリゾが脚色した、ルネ・クレマン晩年の力作です。多分この映画の事を知ったのは川本三郎さんのエッセイだと思いますけど、一風変わったフィルム・ノワールという印象。癌であることを告知しこれが遺作となったロバート・ライアン(「ワイルド・バンチ」もよかった)が素晴らしい。彼らチームが実際に犯罪に手を染めるまでの雰囲気がけだるく、逆に奇妙な魅力となっています。他にはジャン・ルイ・トランティニアン、レア・マッサリアルド・レイ、ティサ・ファロー(ミア・ファローの一番下の妹で、すぐ下の妹はビートルズの”Dear Prudence”のモデルになったプルーデンス・ファロー(作家)です))ら。

 
【火曜はカヴァー曲のカ】Heart Full Of Soul 
 
 ジェフ・ベック時代のヤードバーズでおなじみのグラハム・グールドマン(のちに10CC) が職業作家時代に書いたポップ曲。これをクリス・アイザックのヴァージョンで。俳優としても有名な人ですが、86年の2枚目「Chris Issak」はラヴィン・スプ^ンフルを手掛けたエリック・ジェイコブスンがprodでパイド・パイパー方面(当時はビリーヴ・イン・マジック方面)で話題になったことがありました。
 
 
Tell Her No
 
 
Long Way To Go
 
Texas Morning
 
 
【名曲リレー1036】maybe#3
■Maybe I'm Right / Linda Ronstadt('77)
 
「Simple Dreams」はものすごく売れてリンダ・ロンシュタットの名前を大いに売った1枚ですけど、そんなに好きではないんです。ヒットシングルとそうでない曲との落差がありすぎる感じ。”Maybe I'm Right”はワディ・ワクテルが書いたアコースティックなナンバーで、これは「そうでないほう」。サウザーがコーラスで加わったものすごく地味な曲で、”Long Long Time”からストリングスを抜いた感じあります。珍しくライヴ・ヴァージョンありました。しかしこの頃のリンダは若さに溢れてますねえ。