Another Days

tomorrow's another day、some say …

ドグソル、レア

【名曲リレー903】lonely#2

■Long And Lonely Night / Dog Soldier('75)

思えば75年はハードロックなどヴェテラン勢にとっては分岐点となった年だった事を改めて実感しました。ブルーズブレイカーズからソロになったキーフ・ハートレーが自身のバンドを解散させ(間に素晴らしいソロを1枚挟んで)新たに結成したのがこのドッグ・ソルジャーです。ハートレー(ds)、ハートレー・バンド〜ヘムロックのミラー・アンダーソン(g,vo)、ハートレーとはアートウッズ時代の同僚だったデレク・グリフィス(g,vo〜元コリン・ブランストーン・バンド)、その後英国産AORとして知られるブリス・バンドを結成するポール・ブリス(b)、そしてメル・シンプソン(kb,vo)の5人組。基本線はミディアム調のブルーズ・ロックですが、時代柄プレAORともいえるメロディアスなナンバー、サザンロック的なスワンプ風味などにも目配せした超アナクロな音になっています。”Long And Lonely Night"の、syn,organなどの使い方は従来のハートレー・ファンからは日和ったと思われてますね、絶対。それくらいプログレ的なイメージ。曲自体はアンダーソンのvoがしみじみさせるバラード。

https://www.youtube.com/watch?v=lTuaE8BrqdM

 

【最高40位台】Diamonds / Chris Rea('79)
 
惜しくもトップ40に届かなかったものたち。
髭が似合う渋いsswという印象が強いクリス・レアは、デビュー当時は、第いくつかのエルトン・ジョンを狙ったレーベル(Magnet)の意向もあって、ずいぶんポップです。セカンド「デルティクスの渚」(Deltics)からのこの曲は#44(米)とトップ40には届きませんでしたが、英国産AORとして結構なクオリティーです。
バックはロバート・アーワイ(g)、マックス・ミドルトン(kb)、デイヴ・マタックス(ds)らスタジオ職人による手堅い演奏です。prodは前作に続いてガス・ダッジョンでこの人がやってるからエルトン云々~という叩き文句も生きてくるんでしょうねえ。