【金曜68年もの】ディープ・パープル
フリフリの衣装を着たメンバーのショットがいかにもビート・バンド然としたディープ・パープルのファースト「Shades Of」はヴァニラ・ファッジに影響されたアートロックサウンドを聞かせるものです。カヴァー曲が多くそれをこってりとしたアレンジできかせるものが中心。オープニングに入ったインスト”And The Address”では沸騰するようなオルガンとギターにそれぞれ見せ場があります。米マイナー・レーベルのTetragrammatonからリリースされたため本国では全く無視されておりました。
https://www.youtube.com/watch?v=U7e-c6aJRYE
第1期ジェフ・ベック・グループのデビュー作がソロ名義ではありますが「Truth」。ロッド・スチュワート(vo)とロン・ウッド(b)をフィーチャーしていてとりわけロッドとベックの火花が散る様なバトルが楽しい”Rock My Plimsoul”は実にヒリヒリします。
https://www.youtube.com/watch?v=u3Kdk4ALYCI
ニール・ヤングのデビュー作「Neil Young」のジャケットはよく見ると鮮やかな色使いです。バファロー・スプリングフィールドがバンドの形をなしてなかった68年にいち早くソロに着手したヤングの心意気がわかるような内容で、ひきつったようなgとorganそしてストリングスの使い方が面白い。ジャック・ニッチェの役割の大きさを改めて感じた生涯のナンバー"The Loner"です。
https://www.youtube.com/watch?v=rX5bDqk7Qmo
ファミリーのデビュー作「Music In A Doll House」はデイヴ・メイスンがprodし、ロジャー・チャップマンの強烈なvoも抑え気味ですが、室内弦楽+サイケ的なarrが施された”The Chase”はイントロからして不気味。
https://www.youtube.com/watch?v=cZnWN0VXheE
【名曲リレー2616】and#2
■Seek And You Will Find / Geno Vanelli(‘81)
いつも書くことですがAOR調の“I Just Wanna Stop”で知ったので、ジーノ・ヴァネリはてっきりそっち方面の人かと思ってましたが、プログレ畑でもテクニシャンとして有名だったようです。ただ81年の「Nightwalker」ではやはりAOR(テクニカルな演奏はフュージョン的ですが)的なムードあります。“Seek And You Will Find”は弾きまくるgがカッコいい
https://www.youtube.com/watch?v=wT_FulUbXcE
ただいまのBGMはいしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリーの「アワー・コネクション」('77)なり。なぜか松任谷は未参加で佐藤博や矢野誠がサポートしています。前にも書いたけど、当時リアルタイムでは、歌謡曲なんだけど歌謡曲っぽくないなあという印象でした。ラストに入った”バイ・バイ・ジェット”は、別れた恋人の花嫁の顔を見たくて羽田までやってきた女性の歌で昭和ですよねえ、テーマが。
【追悼スティーヴ・ハーレイ】#12・ロール・ザ・ダイス
コックニー解散後ソロになったハーレイはアメリカ的な「Hobo With Grin」('78)を出してこれはあまり評判にならなかった記憶。渋谷さんの「ヤング・ジョッキー」でききましたが。”Roll The Dice”はシングルカットされた軽快な曲。ついにLPも日本で出なくなりました。このあたりからリアルタイムでの情報がほとんど入ってこなくなったのです。
https://www.youtube.com/watch?v=0V6bjkoNNuo