Another Days

tomorrow's another day、some say …

エアーズ、トラフィック

【ケヴィン・エアーズの30曲+】9・Didn't Feel Lonely Till I Thought Of You

74年にはレーベルをIslandに移して「The Confession Of Dr.Dream And Other Stories」をリリース。モダンな英国ロック好きには絶大な人気を誇る1枚でとりわけB面の組曲プログレファンにも人気です(個人的にちょっと苦手)。prodはルパート・ハインでエアーズの指名だったそうですがエアーズ本人は出来に満足していないみたいなコメントが。名手オリー・ハルソール(g~元パトゥー)が初参加した1枚。他にもマイク・ジャイルズ(ds~元クリムゾン)、ジョン・ガスタフソン(b~ロキシー)、サム・ミッチェル(g~元アンクル・ドッグ)、ニコ(vo)らが参加しています。"Didn't Feel Lonely Till I Thought Of You"はオリーのうねるgとミッチェルのスライド、そしてゴスペル風コーラス(ロゼッタ・ハイタワー他)が一体となった強力なナンバーです。

https://www.youtube.com/watch?v=xPkGXOME1DI

 

 

【名曲リレー2163】roll#3

■Roll Right Stone / Traffic(’72)

マッスル・ショールズのフッド=ホーキンス=ベケットが参加しながらレコーディングはジャマイカだった「Shoot Out At The Fantasy Factory」は全5曲ですがどれも濃密なムードを持った曲です。“Roo Right Stone”はいかにもこの時期のトラフィックらしい音作り。リーバップのpercとsax,flと活躍のクリス・ウッドが地味ながら貢献。長い曲ですがあまりそれを感じさせません。

https://www.youtube.com/watch?v=hH8oWL9UiAM

 

【先週の読書】

22140■改訂完全版・火刑都市 / 島田荘司講談社文庫)
東京を舞台にしたミステリについて書かれた川本三郎さんのブックガイド本でチェックした記憶はあれど読むところまで行ってなかった「火刑都市」、なんと地元の図書館にありました。清張風社会派ミステリを取りながら、80'sに流行った都市論、東京論となっているところが今となっては古くさくそして面白い。動機はちょっと弱いかな。御手洗探偵で有名な島田さん、実は初読みかもしれません(1986→2020)
22141■学問 / 山田詠美(新潮文庫)
性への目覚め~学校では習わない学問を、男女4人組の小学生から高校生まで4章に分けて描いた傑作。相当久々に読みますが、女子目線で秘密の儀式についての描写があからさまにあってある意味痛快&衝撃でした。章のはじめに訃報記事が挿入される構成も、そして最後に回収される仕組みも見事です(2006)