Another Days

tomorrow's another day、some say …

エアーズ、アレックス

【ケヴィン・エアーズの30曲+】3・Gemini Child

編集もの「Odd Ditties~不思議のヒット・パレード」('76)で初めて紹介された”Gemini Child"もまた1期ホール・ワールドによる演奏で、BBC音源もありました。主張するオールドフィールドのbassも印象的なナンバーです。他にもこの時期のレアなやつではレイディバーズのコーラスが耳に残る”Soon Soon Soon”(シングル化が予定されていたけど流れた)もあります。ちなみにこのHarvest時代のレア曲を集めたコンピは、80's初めのミュージック・マガジンジュリアン・コープのレヴューでゼルダのチホさんが引き合いに出してました。この時期エアーズの名前が雑誌に出てくるのはホントにレアなことだったのです。

https://www.youtube.com/watch?v=MfbYaGdKRkI

 

【名曲リレー2121】kid#3

■Southern Kids / Alex Taylor(‘71)

テイラー兄弟の長兄(その下にジェイムズ、ケイト、リヴィングストン、ヒューと続く)アレックス・テイラーはJTの成功の後リヴと共にCapricornと契約した人。商業的な成功はしませんでしたがややスワンプ風味のssw作品が並んだ「Friends And Neighbors」はCapricornのスタジオ・ミュージシャンがバックを付けています。リヴの78年の「3-Way Mirror」でもカヴァーされるカウボーイのスコット・ボイヤー作品“Southern Kids”も名曲であります。

https://www.youtube.com/watch?v=cns_ym_yBeo

 

【先週の読書】

22123■秘書奇譚・ブラックウッド幻想怪奇傑作集(光文社古典新訳文庫

12年刊行の光文社古典新訳文庫でブラックウッド再評価の流れが出てきた気がします。ジム・ショートハウスものが全部そろったのがめでたい。いろんなタイプの作品を書く人なんで、古典的な幽霊ものから観念的な作品まで幅広く収録。また続編を期待したい(2012)

22124■横浜大戦争・明治編 / 蜂須賀敬明(文藝春秋
この前読んで楽しかった「横浜大戦争」の続編。今回は保土ヶ谷、中、西の3人の土地神が神器によって明治時代に飛ばされたことで起きる騒動を。前もそうでしたがスムーズに読める部分と乗り切れない部分があって、今回もちょっとどうかなあ...と思う個所もありましたが今はいない土地神(つまり併合されたかで名前が亡くなった土地)の橘樹、久良岐などが出てくるシーンにはほろりさせられたりと次も楽しみです(2019)。