Another Days

tomorrow's another day、some say …

エアーズ、ペルファン

【ケヴィン・エアーズの30曲+】#1Girl On A Swing('69)

レココレがやってくれない「○○のXX曲」シリーズ。次はケヴィン・エアーズです。これは人の流れも絡むので順番にやってゆきます。

ジミ・ヘンの前座としてソフト・マシーンの米ツアー後に脱退(ツアーの合間にレコーディングしたファーストは68年12月にリリース)したケヴィンが、心のふるさと(^^)スペインのイビザ島へ移住し英気を養ったあと再びロンドンにもどり録音したのがHarvestからの初ソロ「Joy Of A Toy」('69)です。

サイケデリックのおもちゃ箱のような楽しさが詰まったアルバムで、一部の曲でマシーンがバックを付けた以外はロバート・ワイアットとデイヴィッド・ベドフォードと一緒に作り上げた1枚。有名な”Lady Rachel”は好みじゃないんで外しますが、1stからはカンタベリーなorganが聞ける”Girl On A Swing”。このねじれた音世界が一番好きです。

もう何度も書いてますが、エアーズを聞き始めた80's初めは軒並み入手困難で、西新宿ウッドストックで1st&2ndを合わせたHarvest Heritageシリーズの仏盤2LPをなんとか入手して愛聴してました。BGOレーベルがオリジナルフォーマットで再発した頃は嬉しかったものです。現行のCD(当初はCCCD(死語?)でしたので紙ジャケを買いました)にはシド・バレットやキャラヴァンのメンバー参加の”Regilous Exprerience"(=Singing A Song In The Morning)が入ってます。

https://www.youtube.com/watch?v=s-TNsqqOvPY

 

 

【名曲リレー2107】across#3

■From Across The Kitchen Table /The Pale Fountains(‘85)

短命に終わったマイケル・ヘッドのペイル・ファウンテンズのセカンドのタイトル曲。この弦から始まる弾けたポップ曲が、CD化の際に違うヴァージョンになってしまったのが残念(今はどうなってるのか知りませんが)。ネオアコっぽかったファーストに比べて一皮むけたギターポップとなっています。

https://www.youtube.com/watch?v=IHOIA3Awf8w

 

【先週の読書】

21116■怪奇小説傑作集1(創元推理文庫)

奥付は78年の37版。ツイッターで短編ごとの話書いてるので、ちまちま読んでますがもうそうとうな回数の再読となりました。ヘンリー・ジェイムズの「エドマンド・オーム卿」以外はどれも力作の黄金期の古典ぞろい。やはり「炎天」(ハーヴィー)の後味が最高です。ジェイムズの「ポインター氏の目録」やベンスンの「いも虫」もいいです。日下弘氏のこのこの表紙が高校生にはたまらなく怪奇なムードに思えたのでした。

22117■メガネと放蕩娘」/ 山内マリコ文藝春秋
さびれた商店街を本屋の娘姉妹が立て直す話、とよくある話ですが、結構楽しかった。ライトに読める作品でも受け付けないものと受け付けるものがあってその境界は自分の中でどこにあるのかいまだに不明なのですけど。3冊連続で途中で挫折したので何となくヒヤヒヤでしたけど楽しく読めました(2017)。
22118■迎撃せよ / 福田和代(角川書店
福田さん初読みになります。これは自衛官安濃を主人公にしたシリーズ第1作の謀略軍事サスペンスで、おりしも北からの飛来物体が飛び交う今の方がよりリアルに感じる話(書かれたのは12年前)でした。映像的でありながら、ムードに流れずちゃんと説明してる部分、いろいろな登場人物のそれぞれの立ち位置と事情が垣間見れて面白い。登場人物表が必要ですが。