Another Days

tomorrow's another day、some say …

ルイーズ、デッド

【水曜は身内の人たち】ルイーズ・ゴフィン
ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング夫妻の娘がルイーズ・ゴフィン(ベビー・シッターがリトル・エヴァだったという話は有名)で、ティーンになった頃「Kid Blue」でデビューしています。おりしもLAニュー・ウェイヴ時代で、テクノ方面ではなくバック・トゥー・60's的なパワポな音作りのセカンド「Louise Goffin」('81)はソリッドでタイトなロックンロールでした。ベストトラックは”I've Had It”。しかしLPの邦題「堕天使」というのはひどいなあ。
 
【名曲リレー1826】easy#3
■Easy Wind / Grateful Dead(’70)
初期の傑作とされる「Workingman'sDead」を最初に聞いてしまったんでデッドを好きになるのを遠回りした気もします。一般的には”Uncle John’s Band"のCSN&Y的なハーモニーとか、”Casey Jones”のユーモラスな感じとかが聞きものなんでしょうが、大学に入ったばかりでクラシックロックをさかのぼって聞こうとしてた80’s初めの僕にはどうもピンとこなかった。ストーンズ的な~とか書かれてた”Easy Wind”(今ではミッキー・ハートのdsが特異的だとか、ピグペンの歌う白いブルーズの一つだとかはわかります)すらイマイチに感じたのですから、いろいろ聞いて耳を育てることは大事だとつくづく思いますね。
 
【「怪獣大戦争」(’65)雑感】
シリーズ第6作目で66年のお正月映画です。前作「3大怪獣」はモスラと小美人を見送るシーンで終わっているので、ゴジラ「明神湖」ラドンの「鷲ヶ沢」からの出現から、本作は続きの世界とはわかりませんが、X星で見たギドラを富士(宝田明)とグレン(ニック・アダムス)は「知って」はいました。「地球防衛軍」に始まる、異星人と戦う東宝SF映画の部分がメインとなっています。X星人波川を演じた水野久美、「バラゴン」で白血病患者を演じた沢井桂子(発明家の久保明の恋人で宝田の妹役)、アダムス、田崎潤らが「バラゴン」から連投。X星戦でのゴジラの「シェーッ」は当時賛否両論だったようですが、今とな悟ってはまあどうでもいい気もします。アダムスの吹き替えの納谷悟郎が軽妙な味わい(ラストの「なんてこった!」)で楽しいです。伊福部先生の「怪獣大戦争マーチ」の高揚感は「シンゴジラ」でも一部が流れ(「宇宙大戦争マーチ」の最初部分の繰り返し)大きく賛同得たことからも今でも有効かと。Aサイクル光線砲の光学技術も素晴らしいです。宇宙人が来るたびに「宗教代表」「医学代表」「婦人代表」が集まるのもおかしいです(^^)
 
【読書】今年読んだ本20冊
 
もちろん順不同、純然たる新作は
・みとりねこ / 有川ひろ(文藝春秋 だけ
シリーズものとして今年本格的にはまったのが機龍警察シリーズと巡査長・真行寺弘道シリーズなので、それぞれ1冊ずつチョイス
・機龍警察・暗黒市場 / 月村了衛早川書房
・エージェント・巡査長・真行寺弘道 / 榎本憲男(中公文庫)
順番に読んでくシリーズの恩田センセはとりあえず全制覇(ただ恩田ロスが激しいので来年再開)なので未読だったやつ。毎月モリミーも結構楽しかったので禁を破り2作品。
・上と外 / 恩田陸幻冬舎
四畳半神話大系 / 森見登美彦(角川文庫)
お初作家さんコーナーでは、姫野カオルコ千早茜をそれぞれ2冊ずつ。例によって続けて同じ作家ばかり読めないのでちまちまと楽しむ。こういう新しい作家との出会いはなかなか楽しい
・青春とは / 姫野カオルコ文藝春秋
・昭和の犬 / 姫野カオルコ幻冬舎
・男ともだち / 千早茜文藝春秋
・西洋菓子店プティ・フール / 千早茜文藝春秋
読書グループで教えてもらったコーナーは(先のお二方もそうですが)、この5冊。藤田恵美のこのシリーズはジュヴナイルですが侮れないキュンキュン度あります
・僕の嘘 / 藤野恵美講談社
・かのこちゃんとマドレーヌ夫人 / 万城目学(ちくまプリマー文庫)
・大人は泣かないと思っていた / 寺地はるな(集英社文庫
・ブルー / 葉真中顕(光文社)
・深泥丘奇談 / 綾辻行人(メディア・ファクトリー)
そして海外もの。古典ミステリの短編集を割と読みましたが、なかなか進まない。創元社の労作シリーズは3集4集と読破。あとエドガー賞(まだ途中)、天外消失など。やはり古式ゆかしい本格はもう脳みそが受け付けないことがわかりました(^^) 古典怪談ものも今年は刊行がマッケンの復刻しかなかったですが「幻想と怪奇」がちゃんと続いてる事に驚きもあります。
・短編ミステリの二百年・第4集(創元推理文庫
最後は再読。積読長かったケム・ナンはなんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔。久々のキング節を堪能した「ニードフル・シングス」も「東京シックブルース」も積読山脈の古参の一角でした。
・源に触れろ / ケム・ナン(ハヤカワ・ミステリ文庫)
・東京シック・ブルース / 芦原すなお(文春文庫)
・ニードフル・シングス / スティーヴン・キング(文春文庫)