Another Days

tomorrow's another day、some say …

バーズ、ワイアット

【月曜はバーズの30曲】28・She Has A Way('69) 

元々はColumbiaと契約する前のWorld Pacific時代の音源「Preflyte」にも収められていたもので、「Mr.Taumbrine Man」でも録音されたのですが、ディラン曲に押されオクラ入りしてしまったジーン・クラーク曲。88年の未発表曲集「Never Before」で登場した「Tambourine Man」レコーディングヴァージョンはフェード・アウトでしたがよりビートルズっぽいムードの「Preflyte」ヴァージョンを(65年録音)。オリジナルリリースはTogetherというレーベルからでした。

https://www.youtube.com/watch?v=xX8eYP8Mav4

 

【先週の読書】

22107■灰夜・新宿鮫VIII / 大沢在昌(光文社文庫)

鮫第8作。冒頭檻の中で、所持品取られた状態で目を覚ますシーンから完全アウェイの中で孤軍奮闘する鮫島の活躍。例によってあれ?と思うところはあれど読中はそっちに考えが行かないほど疾走感あります(2001)。

22108■鴨川ホルモー / 万城目学(角川文庫)
これまた久々の再読でしたが、モリミー読んでるとマキメーは紳士だなあと思いました(^^) 初読はもう相当前でしたが、筋の大部分を覚えてるのはインパクトある話だからですね。映画化されるまでホルモン焼き屋の話だと思ってた人多かったようです(2006)。
22109■名もなき星の哀歌 / 結城真一郎(新潮社)
久々の<時間返せ!>本の登場。怒ってる人は「ミステリではないのにミステリとうたってる」というのが多いのですが、どれだけ荒唐無稽な話を書いてもリアルに感じさせる何かがないとやっぱりピンとこない。この話にはその何かがないので「記憶を売買する店」なんてSF仕立ての部分が生きてこない。伏線完全回収の快感なんてあまり必要性を感じません。レヴューでも絶賛してる人たちも多いのですが、多分求めてる物が違うのだなあと作者が若い(91年生)だけに思いました(2019)

 

 

【名曲リレー2086】state#2

■The United States Of Amnesia / Robert Wyatt(‘86)

“Shipbuilding”の名唱でロバート・ワイアットの名前は若いファンにも広く知られるようになったのですが「Old Rottenhat」(Rough Trade)はその頃にリリースされたソロ。この曲はタイトルからしアメリカへの強烈な皮肉です。ほとんどワイアットが一人で作り上げたもの。先日亡くなった奥さんのアルフィー描くジャケットの世界は「Rock Bottom」の頃と変わってません。しかしやはりいい声です。

https://www.youtube.com/watch?v=slHKGzXrY9w