Another Days

tomorrow's another day、some say …

マナサス、ボールドリー

【月曜はじっくり聞こう】Stephen Stills/Manassas@Winterland10/07/73
 
ある種の人たちにとってはスティルスのマナサスは信じられないようなメンツのスーパーグループなのですが、多種の音楽が混ざり合っておりますが、基本はスティヴン・スティルスのワンマン・バンドでありました。この73年のウィンターランドはリリースした2枚のアルバムを中心にクリス・ヒルマン主導のカントリーロック・コーナー(”Six Days On The Road”から)を挟んで、スティルスとララのラテン・コーナーも含んでいます。最初の方のメドレーはマナサスの1枚目のA面の流れにバーズの”Rock&Roll Star”を盛り込む強烈なやつ。アンコールの3曲もまたすごくて、セカンドに入った”Lies”をスティルスなし(voはヒルマンとララ)でかまし、クロスビーも加わったロックジャムの”Treasure”。そしてスティルス一人となって、後半はゴスペルっぽい味わいの”Daylight Again”(実際に音源化したのは80’sのCS&Nの同名作)からアカペラの”Find Cost Of Freedom”へとつながります。セカンドの裏ジャケで1つのマイクにメンバーが集まる写真ありましたが、あれはまさしくこの曲。
 
Setlist: 0:00:00 - Songs of Love 0:03:21 - Rock 'n' Roll Crazies / Cuban Bluegrass 0:07:03 - Jet Set (Sigh) 0:11:58 - Anyway 0:15:22 - So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star 0:18:18 - Johnny's Garden 0:23:03 - Go Back Home 0:32:36 - Six Days On The Road 0:35:25 - Safe At Home 0:38:32 - Fallen Eagle 0:40:34 - Hide It So Deep 0:43:51 - You're Still On My Mind 0:46:06 - Pensamiento 0:49:48 - 49 Bye-Byes 0:57:35 - For What It's Worth 0:59:31 - Lies 1:02:59 - Treasure 1:12:11 - Find The Cost Of Freedom Personnel: Stephen Stills - guitar, piano, banjo, lead vocals Chris Hillman - guitar, mandolin, lead vocals Al Perkins - pedal steel, guitar Paul Harris - keyboards Calvin "Fuzzy" Samuels - bass Dallas Taylor - drums Joe Lala - percussion, vocals Guest: David Crosby - guitar, vocals
 
【名曲リレー1803】boy#2
■Rake And Rambling Boy / John Baldry('74)
のっぽゆえロング・ジョン・ボールドリーと呼ばれてたボールドリーは60'sにはスティームパケットやフーチー・クーチー・メンで活動した白人R&Bシンガーです。70'sに入ると枯れた味わいの作品を連発。フェイシズのマネージャーのビリー・ギャフが設立したGMレーベルから出した「Good To Be Alive」は「人生って素晴らしい」という邦題で日本盤LPが出ていたのだとか。レズリー・ダンカンがvoで参加したアーシーな感じの音です。
 
【先週の読書】
21144■ののはな通信 / 三浦しをん(角川書店)
3年ぶりに再読しましたがすっかり忘れてて、読みだしたら思い出した(^^) 前の時も書いたかもしれませんが、ののとはなの手紙のやりとりだけで構成された長い話なので、最初のJK時代は結構きつかったです。でもそこを乗り越えると結構楽しい(2018)。
21145■13のショック / リチャード・マシスン早川書房
04年に3度目にお色直しとなった早川の「異色作家短編集」シリーズは、あっという間に店頭から消えてしまいました(という印象)が、マシスンの「13のショック」です。幻想系、SF系の短編中心。人々がこぞって海の中に姿を消してゆくさまを淡々と描いた「レミング」やスティーヴン・キングの「ニードフル・シングス」の元ネタでは?と思わせる「種子まく男」が素晴らしい。そうそうマシスンはTVシリーズ「ミステリー・ゾーン」のメインライターの一人でもありました、と書けば雰囲気伝わるでしょうか?(04)
まだ買ったばかりの新しいジョージ本。前にでたオール・シングス・アバウト・ジョージ」からもう19年もたったんだって。今回は70's初めのスワンプロック時代にスポットを当てて小川真一さんの入魂のスワンプ・ディスク・ガイドを含め読み応え使い応えあります。ただこの表紙の紙質だとすぐにボロボロになる。コスト削減はこういうところにも表れてるのだなあと実感します。
21147■悪魔には悪魔を / 大沢在昌(毎日新聞出版)
昔から大沢在昌作品は、かなり荒唐無稽な話を力でねじ伏せて最後まで一気に読ませるパターン多かったのですが、最近はいろいろ考える(読むの途中でやめようかとか)ので一気なんてありえない(^^) 今回は、潜入捜査中に消息を断った麻取捜査官のあとを双子の弟が偽って潜入捜査させる話。まずありえない設定ですよね(2021)。