Another Days

tomorrow's another day、some say …

バンブー、JJ

【和ものの月曜日】バンブー
 
先日NHKの番組でスカイ再結成のニュースをやってましたが、スカイは、後にサディスティックス・ミカ・バンドの小原礼(b)が後にキャラメル・ママ鈴木茂(g)、林立夫(ds)らと高校時代組んだバンドです。ガロのバックを経てミカ・バンドの結成に加わった小原は、74年にミカバンドを脱退、大村憲司(g)、林(ds)らと組んだのがクロスオーヴァー色濃いバンブーでした。このバンドは後にカミーノへと発展するのですが、キャラメル・ママ改めティン・パン・アレイのアルバムでは、林立夫が持ち込んだ楽曲にバンブー~カミーノ色が感じられます。たとえば”チョッパーズ・ブギ”(残念ながらbassは後藤次利ですが)とか。バンブーには、浜口茂外也(perc)、後期ゴールデン・カップスのジョン山崎(kb)などティン・パン周辺のミュージシャンも加わってたようです。なんせ正規の音源を残してないセッション・バンドですがつべには75年のライヴ音源がありました。
 
【名曲リレー1749】get#2
■You Can’tGet What You Want / Joe Jackson('84)
ジョー・ジャクソンという人はデビューの時はパンク的なイメージでしたが、実はもっと違うものということがすぐわかりました。ジャズの有名盤(また忘れました)へのオマージュのジャケットでタイトルが「Body & Soul」というのがまた面白い。同時期のスタイル・カウンシルやブロウ・モンキーズと似たような音楽というのが大方の認識だったかも。この”You Can’tGet What You Want”はちょっとスティーリー・ダンっぽい所もあります。ものすごく久々に聞いたのですが細部まで覚えてました。音楽にまつわる記憶って素晴らしいなあ。結構派手なスラップ・ベースは後にゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツにいくグラハム・メイビーという人だそうです。
 
【先週の読書】
21121■ターン / 北村薫(新潮文庫)
7年ぶりの再読になりました。「スキップ」にはじまる「時と人」シリーズの第2作。自動車事故のショックで、ある日のある時間を境に1日前にもどってしまい、それを繰り返す誰もいない世界に送られてしまった版画家の主人公の物語。僕は牧瀬里穂が主演の映画の方を先に見たのですが、原作の方がゆったりムードです。やはり最終作「リセット」が一番好きです(1997)。
21122■大人は泣かないと思ってた / 寺地はるな(集英社文庫
これよかった!。前に読んだ寺地さんの「どうして私はあの子じゃないの」よりも。「男(女)らしい」とか「こうあるべきだ」なんてカンケーないよ、と言い切る連作集。お酌警察のくだりはマスク警察を思い出さずにはいられません(2018)。
21123■青が散る / 宮本輝(文春文庫)
数日前「あなたの本棚であいうえお」という写真を取ってたら急にスイッチが入って読み出しました。5年ぶりの再読。相変わらずテニス用語さっぱりわかりませんが、70年代の男子大学生の青春ものの傑作であります(60'sの女子学生となると「ウォーク in チャコール・グレイ」(干刈あがた)、60'sの男子学生となると「東京シック・ブルース」(芦原すなお)を思い出します)(1982)。
21124■恐怖~アーサー・マッケン傑作選(創元推理文庫)
思いのほか時間がかかってしましましたが牧神社の「マッケン全集」の抜粋です。マッケンは前世紀初めのイギリスの怪奇小説家で、MRジェイムズ、ブラックウッドとならぶ御三家であります。神秘主義というか隠秘学(オカルティズム)の色が濃いので、煽情的な作品ではなく、じわじわと怖い、変な気分になる作風。有名な「パンの大神」は「匂わせ」の作品なので行間に潜む部分を想像で補う努力が必要です。ある種難解なのかもしれませんが、何度読んでもやられます。それ以外の6編は初読みです。じっくりと時間をかけて楽しみました(2021)。
【FC】
秋になるとこういう曲聞きたくなりますよね(昔は秋のssw特集とかやってました)。ケン・ローバーという人はディランとも交流があったウッドストック(地名)の人です。”Fire Burn Brightly”は71年のセカンドから。