Another Days

tomorrow's another day、some say …

ドリミク、ホリーズ

【月曜の女たち】ドリー・ミクスチャー(Dolly Mixture)
78年に結成されたデブジー、レイチェル、へスターから成るポスト・パンク世代のガールズ・トリオ。ポール・ウエラーやジョン・ピールに気に入られたもののレーベル運がなく80's初めに数枚のシングルで解散。その後再評価されるようになりました。キャプテン・センシブルの”Happy Talk”でのコーラス隊と言えばピンとくる方もいらっしゃるかも。最初期のRespondレーベルのアーティストでもありました。
 
 
【名曲リレー1588】yeah#3
■She Said Yeah / The Hollies(’64?)
ストーンズで有名なラリー・ウィリアムスの”She Said Yeah”は、ホリーズもやってるようで、この動画のサムネは「In The Hollies Style」('64)なのですが、それには入ってない。初出はどこなのか調べてたのですけど見つかりませんでした。しかしカッコいい!
 
 
【先週の読書】
21047■深泥丘奇談・続々 / 綾辻行人(角川書店)
シリーズ最終巻。現実とは別の世界の京都を舞台にしたユーモラスな怪異譚。結局何も明らかにはなりません。茶柱、人柱を想像した猫柱がまさかの蚊柱だったとは、驚愕でした(読んでない方は何のことかさっぱりわからないでしょうが)。あとこの本装丁も素晴らしいのです。挿絵は佐藤昌美さんという人(2016)。
21048■水曜日の凱歌 / 乃南アサ(新潮社)
終戦後まもなく日本政府が大森海岸に設立した特殊慰安施設協会を巡る話。兄妹を戦争で失った14歳の少女の視点で、特殊慰安施設協会の通訳を務め、米軍将校と交際することになった母へのねじれた思い、急激な社会情勢の変化と自身をめぐる葛藤を描きます。長く重い話ですが、乃南さんの軽快な文章で一気に読ませます。女性視線の反戦小説でもあり、「大変な時代だった」の一言では片づけられないものです。
21049■魔女の笑窪 / 大沢在昌(文春文庫)
天草にあった売春島、地獄島出身の水原は闇社会と表社会を結ぶコンサルタントとして活躍していましたが、美容外科医とのトラブルから身元がバレ島から番人が連れ戻しに来る~という大沢得意の荒唐無稽なアクション。シリーズ化され3作ありますが、まあこの最初のが一番面白いです。文庫化にあたって藤田新策さんのイラストになってます(そっちの方がポイント高い)。(2006)
21050■夜明けのすべて / 瀬尾まいこ(水鈴社)
すでに渡辺さんやあまださんが紹介なさってますが、瀬尾さんの新作は、ほんわか心が温かくなる小品でした。水鈴社という聞いたことない出版社から出ててあれ?と思ったのですが、去年の秋にスタートした新しいところで、瀬尾さんのこの本が第1回刊行物となるそうです。文藝春秋にいた編集の方が立ち上げた出版社だそうです。このご時世なんか応援したくなります(発行水鈴社、発売文藝春秋となってます)。ちなみにパニック障害の話は瀬尾さんの実体験から来ているそうです。