Another Days

tomorrow's another day、some say …

リルシス、ハンター

【月曜の女たち】リトル・シスター
スライ・ストーンのStone Flowerレーベルからデビューしたリトル・シスターは、実妹のヴェット・スチュワート、、エアリー・マクリーリー、エルヴァ・モウトンの3人組ガールズ・ファンク。今聞くともっと成功してもよかったなあと思います。リズムボックスを使ったこの時期のスライの世界と重なります。これはシングルB面の”Somebody’s  Watching You”です。
 
【名曲リレー1532】when#3
It Ain’t Easy When You Fall / Ian Hunter('75)
モット・ザ・フープル解散後、イアン・ハンターがミック・ロンソンと組んだ最初のソロ。「双子座伝説」という邦題がなんかCBSソニーの力の入れ具合が分かって面白いです。dsはフォーリナー直前のデニス・エリオット(元イフ)が叩いてたのですね。
この曲もじわじわ盛り上げます。
 
【先週の読書】
21021■小暮荘物語 / 三浦しをん祥伝社文庫
しをんさんのアパートものにはずれないのでは?とも感じました。奇妙な人たちが集うアパート小暮荘の奇妙な愛の物語。高橋留美子の「めぞん一刻」を思い出す部分ありました。久しぶりの再読ですが楽しかった。(2010)
21022■消滅・VANISHING POINT(上)(下) / 恩田陸幻冬舎文庫
この前読んだ「ブラック・ベルベット」でもパンデミックは絶対起こる、と書いてた恩田さん。巨大台風のさなか空港で足止めになった10人と1匹の中に「テロリスト」がいるので、自分たちで探す羽目になる話ですが、テロと電波障害と台風に加え、「孤独な肺炎」と呼ばれる新種の肺炎(コロナという文字も出てきます)も出てきて、あ”ーっと思いました。親本は今から6年前に中央公論新社より(ちなみに挿絵はとりみきさんでした)。恩田さんには、一見つながりのない人たちが交差する「ドミノ」という作品がありますが、これは「密室」の「ドミノ」という感じ。近未来的なSF的な部分もあります。第57作(2015)
21023■東京シック・ブルース / 芦原すなお集英社文庫
これも久々の再読となります。学生運動盛んな60's後半の青春もの。「青春デンデケデケデケ」の作者による悲恋ものでもあります。干刈あがたの傑作「ウォーク・in・チャコール・グレー」がこの頃の女子学生の成長小説なら、こちらは男子学生編。上京となる序章「巣立ち」でもう見事にまとまってます。「船に乗れ!」にも通じる真摯な恋愛ものでもあります。(1996)