Another Days

tomorrow's another day、some say …

EBTG,ジェブロイ、アレン

ネオアコ的な30曲】3・エヴリシング・バット・ザ・ガール

マリン・ガールズで活動していたトレイシー・ソーンとベン・ワットはそれぞれCherryRedからアルバムを出していましたが、この二人が組んだエヴリシング・バット・ザ・ガールもまたこのジャンルの代表選手です。日本では当時トリオが出していたCherry Redから、二人のソロが出て、組んだシングルは1枚だけでしたが、Rough Tradeのオーナーだったジェフ・トラヴィスが新たに作ったBlanc Y Negroという新レーベルから出たファースト「Eden」('84)がリリース。これは日本では輸入盤ショップの新星堂(それまでベルギーのクレプスキュール・レーベルを紹介するなどネオアコファンには大きな存在でした)がリリースするという変わった方式でした。ボサ・ノヴァやジャズからのテイストが濃く、アダルトなイメージも強かったのですが、そこはポストパンク世代、少なくとも2枚目「Love Not Money」まではトンガっています。3枚目以降どんどん毒が薄れていくのですけど。動画はCherry Redから出た最初のシングル”On My Mind”でモノクロームの荒涼とした風景にすいこまれそうになります。

https://www.youtube.com/watch?v=h2ZyKPTNIPY

 

PILLOWS&PRAYERS’03(紙)

PILLOWS&PRAYERS’03(紙)

 

 

 

【名曲リレー804】feel#4

■Heaven Right Here / Jeb Roy Nichols('00)

もしお友達が教えてくれなければ出会えなかった人です。こっちからお願いしたわけでなく、彼の絶妙のセレクトでして、マーヴィン・ウエルチ&ファーヤー、ハンス・スタイマー・バンド、バリー・ゴールドバーグ、ロディ・フレイムetcとフィニルさん、こういうの好きでしょ、と問答無用(もちろん感謝してるのです)に聞かせてもらったものにはずれはなかったのです。アメリカ人ですが渡英してRough Trade経由で日本に入ってきたのかな、とにかくメロディアスな曲を書く人です。でもこれもう20年近く前のアルバム(「Just What Time It Is」)というのも信じられません。まるちゃん、ありがとう。

https://www.youtube.com/watch?v=hP3LTmG_HAs

 

【木曜はゴングな人たち(新)】デイヴィッド・アレン

ゴングの面白さってハマると癖になります。僕は78年の高校の頃プログレの流れで「You」から入ったクチですが、コンセプト・アルバムというかラジオの精というストーリーに共感できなくて、どっちかというとその後のジャズロック風味のゴングに好みが変わっていきました。出入りする人たちは無数におりましたが、今はいろいろ調べられますので覚書も兼ねてます、はい。

最初は創設者のデイヴィッド・アレン。オーストラリア出身でソフト・マシーンの誕生にかかわりながら、ドラッグ問題で英国再入国ができなかったことからパリで組んだサイケでヒッピーな創造集団がゴングでした。「You」の後本体から去ったもののPlanet Gong、NY Gong、Gongmaisonなどいろんな名前で活動しています。一番好みなのはVirginから出た2枚目のソロ「Good Morning」('76)で、ジリ・スマイスとともにゴングを離れ、スペインのマジョルカ島で地元のミュージシャンと組んだ1枚。牧歌的というかリラックスしまくった心地よさがあります。変名も多いですが一番有名なのはディンゴ・ヴァージン。Dingoとはオーストラリアの狼のことで昔ドラゴンズに全然はたらんかった豪のニルソンという選手は登録名がディンゴでしたわ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=52ajLp84jog

 

【木曜はゴングな人たち】ローリー・アラン

ローラ・アランという女性sswもいるし、ローリー・アレンとクレジットされることもあるんで紛らわしいds。ピップ・パイルとピエール・ムーレンの間でゴング参加は「Flying Teapot」('73)のみですが、71~74年のライヴには呼ばれて行ってヘルプでたたくこともあったようです。対外セッションではカンタベリー人脈が一堂に会したロバート・ワイアットの「Rock Bottom」が有名でしょうか。このアルバムのラストに入った”Little Red Robin Hood Hit The Road”ではマイク・オールドフィールド(g)、リチャード・シンクレア(b)、フレッド・フリス(viola)にワイアット(kb)という豪華キャストでした。

https://www.youtube.com/watch?v=l7i5j5sIcpU