Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティクス、

【金曜はオルガン三昧】Blue Collar Man Featuring Dennis De Young

78年の「Pieces Of Eight」に入ったスティックスの曲ですが、リアルタイムの音でこういう攻撃的なハモンド・オルガンを聞いたのは初めてで衝撃でした。アメリカン・プログレというくくりで紹介されたシカゴ出身のバンドですが、今聞くとkbをつかったりコーラスを重ねたりしても、基本線はハードロックということがわかりますね。オルガンは最初と最後にしか出てきませんが僕にすごくインパクトがありました。当時こういうオルガンが入った曲がなかなか見つけられなかったのですが、90’sに入ってアフィニティーやらスティル・ライフやらインディアン・サマーを聞いてああ~と納得。

 

https://www.youtube.com/watch?v=xArmqniFiJ8

 

Pieces of Eight

Pieces of Eight

 

 

【名曲リレー791】night#3
 
■LA Nights / EL&P('77)
 
77年はそれまで沈黙を守ってた大御所のプログレバンドたち(ほかにはイエスとフロイド)がこぞって新作を出した年でした。今から思えば、(プログレというジャンルが)時代のトレンドからずれてしまい、次の一手になる新作がかなり重要、ということでずいぶん迷ったようです。結果的にどのバンドも新味を出しつつ既定路線の延長だったわけで、とりわけ2枚組で3面に各人のソロを盛り込んだEL&Pの「Works」は、延命処置に近い内容でした。C面にあたるカール・パーマー・サイドにはイーグルスに参加して絶好調だったジョー・ウォルシュ(g)をフィーチャーした"LA Nights"が収められています。ややフュージョン風のロックジャムで、ドライヴ感のあるウォルシュのスライドは、それほど目立つわけではないですがカッコイイ。当時ラジオではあんまりかからなかったんで、好きになるのはずいぶん遅くなってしまいましたが。saxは誰が吹いてるんだろう。
 
 
【紫一家の50曲】39・The First Ring Made Of Clay / Roger Glover(’78)
 
パープル脱退からレインボウ参加までの間、ロジャー・グローヴァーはその陽気な性格(知らんけど)を利用し人脈を広げ、プロデューサー、セッション・マンとして活動。エルフ、ナザレス、ロリー・ギャラガー、ストラップス、ジューダス・プリーストといったハードロック畑からルパート・ハイン、ステイタス・クオ(知らんかったけど”Wild Side Of Life”はグローヴァーprod)、ジョン・G・ペリー、エディ・ハーディンなど非ハードロックまで多彩です。78年に「Butterfly Ball」以来久々のソロを出しますが、これが組曲形式となったコンセプト・アルバムの「Elements」です。まだOysterは生きてたはずなのに、何故かPolydorからのリリースとなっています。
ジョン・ロードのソロに似た形式やシンセの大胆な導入(弾いてるのはグローヴァー)からプログレと書かれてる本が多いですけど、ディスコっぽい曲もあれば、ヘレン・チャペルやライザ・ストライク(2人とも有名なセッションシンガーです)が歌うものもあって、混沌としています。なんとも評し様がありません。サイモン・フィリップス(ds)、ミッキー・リー・ソウル(kb~エルフ、レインボウ、イアン・ギラン・バンド)、グラハム・プレスキット(violin)、ロン・スペリー(sax,fl~バックドア)らが参加。
四大元素をテーマにしたコンセプト・アルバムでトップを飾る"The First Ring Made Of Clay"(土)はストライクとチャペルが歌うものです。