【紫一家の50曲】50・All Right Now / Sweet featuring Ritchie Blaclmore('75)
76年3月24日米サンタ・モニカのスウィートのコンサートで、リッチーはステージ上がり、スウィートと一緒にフリーの「オール・ライト・ナウ」を演奏しました。これは本来スウィートのサポートとして一緒にツアーするはずだったバック・ストリート・クロウラーのポール・コゾフの突然の死に対する追悼でした。こんな記事をMLか音楽専科で読んだ事がありましたが、まさかこのときの音源があるとはすごいなあ… 調べてみるもんだなあと思いました。 リッチー(レインボウの2枚目のレコーディングが一段落ついたのか?)とスウィートの共通項が思い浮かびません(^^)
【ネオアコ的な30曲】1・アズテック・カメラ
そもそも「ネオ・アコースティック」という言葉は和製英語(英語ですらない気もします)でありまして、イギリスではこうした音楽をくくる言葉は少なくとも当時はなかったと思います。83~5年ごろのイギリスのニュー・ウェイヴでアコースティックな、もしくはフォークロックな音作りをしたグループ・楽曲をこう呼んだのでしょう。ロックにこだわらず非ロックのテイストがあっても(いやむしろそっちのほうが歓迎された)十分OKでした。ギターポップとどう違うか!といわれても答えられませんが、ここでは例によって脱線含みつつ、拡大解釈した30アーティストをチョイスしてみました。
最初はこのジャンルの代表格ロディ・フレイムのアズテック・カメラです。スコットランドのPostcardというインディーから登場しRough Tradeから再デビュー。日本ではこの徳間JAPAN(ミノルフォンで知られたど演歌の徳間音工が当時最も先鋭的だった英国のインディーの大手Rough Tradeと契約しJAPANというレコード会社を立ち上げたのはちょっとびっくりでした)から出た「High Land Hard Rain」('83)が一部で根強い支持があってブレイク。フレイムの美少年ぶりも追い風になったかもしれません。このアルバムに収められた曲は大半がフォークロック・スタイルでしたが、70'sのそれとは大いに違っていたのはやはりパンクを通過した後の音楽だなあと感じたものです。”思い出のサニービート”という邦題がついた”Oblivious”は、やはり特別な曲ですが、僕が最もネオアコ臭を感じるのは”We Could Send Letters”ではないかなあ。ここではPostcard時代のオリジナル・ヴァージョン。この後Weaに移ってメジャー感が増し初期の持っていたマジックは消えてしまったのです。
https://www.youtube.com/watch?v=wO_6Y4oT7UQ