Another Days

tomorrow's another day、some say …

スウィート、アズカメ、チャカ、スーパーセッション

【紫一家の50曲】50・All Right Now / Sweet featuring Ritchie Blaclmore('75)

76年3月24日米サンタ・モニカのスウィートのコンサートで、リッチーはステージ上がり、スウィートと一緒にフリーの「オール・ライト・ナウ」を演奏しました。これは本来スウィートのサポートとして一緒にツアーするはずだったバック・ストリート・クロウラーのポール・コゾフの突然の死に対する追悼でした。こんな記事をMLか音楽専科で読んだ事がありましたが、まさかこのときの音源があるとはすごいなあ… 調べてみるもんだなあと思いました。 リッチー(レインボウの2枚目のレコーディングが一段落ついたのか?)とスウィートの共通項が思い浮かびません(^^)

https://www.youtube.com/watch?v=qIFxWz1UG3I&fbclid=IwAR2x27LIvejGOF8pRxNcZTXNAskf3WHbD6aVnLQ-pC2PMS2zOhrKo4eWzmQ

 

ネオアコ的な30曲】1・アズテック・カメラ

そもそも「ネオ・アコースティック」という言葉は和製英語(英語ですらない気もします)でありまして、イギリスではこうした音楽をくくる言葉は少なくとも当時はなかったと思います。83~5年ごろのイギリスのニュー・ウェイヴでアコースティックな、もしくはフォークロックな音作りをしたグループ・楽曲をこう呼んだのでしょう。ロックにこだわらず非ロックのテイストがあっても(いやむしろそっちのほうが歓迎された)十分OKでした。ギターポップとどう違うか!といわれても答えられませんが、ここでは例によって脱線含みつつ、拡大解釈した30アーティストをチョイスしてみました。

最初はこのジャンルの代表格ロディ・フレイムのアズテック・カメラです。スコットランドPostcardというインディーから登場しRough Tradeから再デビュー。日本ではこの徳間JAPAN(ミノルフォンで知られたど演歌の徳間音工が当時最も先鋭的だった英国のインディーの大手Rough Tradeと契約しJAPANというレコード会社を立ち上げたのはちょっとびっくりでした)から出た「High Land Hard Rain」('83)が一部で根強い支持があってブレイク。フレイムの美少年ぶりも追い風になったかもしれません。このアルバムに収められた曲は大半がフォークロック・スタイルでしたが、70'sのそれとは大いに違っていたのはやはりパンクを通過した後の音楽だなあと感じたものです。”思い出のサニービート”という邦題がついた”Oblivious”は、やはり特別な曲ですが、僕が最もネオアコ臭を感じるのは”We Could Send Letters”ではないかなあ。ここではPostcard時代のオリジナル・ヴァージョン。この後Weaに移ってメジャー感が増し初期の持っていたマジックは消えてしまったのです。

https://www.youtube.com/watch?v=wO_6Y4oT7UQ

 

High Land Hard Rain

High Land Hard Rain

 

 

【名曲リレー802】feel#2
 
■I Feel For You / Chaka Khan('84)
 
元々はプリンスの曲とか、スティーヴィー・ワンダーがharmonicaで参加とか、オープニングのラップの部分ではメリー・メルが加わって、ヒップ・ホップ・カルチャーの大衆化に貢献したとか、それまでチャカ・カーンと呼んでたのにシャカ・カーン(ホントはこっちらしいけど)と呼ぶ人が増えたとか、様々な情報量を含んだ84年のチャカ・カーンの大ヒットです。
 
 
【火曜はカヴァー曲のカ】Season Of The Witch
 
"魔女の季節"とはストレートな邦題ですけど、なんかいいです。この前サックの"Into The Fire"を書いたときにこれもカヴァーしてるんで、また来週と予告しながら忘れてました。オリジナルはドノヴァンですけど、ブライアン・オーガー=ジュリー・ドリスコールのトリニティやアル・クーパーのスーパーセッションでも取り上げられています。今日は後者。マイク・ブルームフィールドとクーパーのスタジオ・ジャムを取り上げた歴史的1枚ですが、ブルームフィールドも体調が万全ではなく、バッファロー・スプリングフィールドにいたスティーヴン・スティルスのヘルプもあってアルバムは完成しています。こっちの”魔女”はスティルスが加わった方で、好きな人にはたまらない世界。