【水曜ファミリー・アワー】14・Bolero Babe('72)
”Bolero Babe”のシンセの使い方が余計ファミリー=プログレのイメージを高めたと思います。この後クリムゾンにウェットンを引き抜かれた事もありまして、少なくとも知名度は大きく上がったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=WKo8mJ7C3Bg
【水曜ファミリー・アワー】15・My Friend The Sun('72)
デビュー当時を思わせるフォーキーに牧歌的な”My Friend The Sun”は、パーマーがaccordionを弾くアコースティック・ナンバー。「Bandstand」からのセカンドシングルでしたがチャートインせず。リンダ・ルイスのカヴァーもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=k2n23iqPd9g
【水曜ファミリー・アワー】16・Lament / King Crimson featuring John Wetton
モーグル・スラッシュから加わった時点よりもクリムゾン参加時の方が抜群に知名度上がったジョン・ウェットンは70's英ロックの歴戦の勇者で、その後もユーライア・ヒープ、ブライアン・フェリー、UK、ウィッシュボーン・アッシュ、エイジアと陽の当たるところを歩いてきました。クリムゾン時代の名曲は多いですが、粋な部分と暗い部分が同居した”Lament”はすごい。
17・Old Fulham Fertility Dance / Poli Palmer('85)
「Bandstand」を最後にファミリーを去ったのはウェットンだけでなく、ポリ・パーマーも辞めてます。この人はファミリー参加以前にはジム・キャパルディやデイヴ・メイスンとヘリオンズというバンドにいて、ファミリーではkb、fl、percをこなす才人でしたが脱退後リック・グレッチ、ミッチ・ミッチェルと組もうとしたバンドもうまくゆかず、リンダ・ルイス、ストリートウォーカーズ、フランプトンなどのセッションでしか名前は聞きません。80's以降のロジャー・チャップマンのソロには参加していますが。
85年にドイツで初ソロ「Human Error」を出しますがシンセ中心の打ち込みの音。メル・コリンズ(sax)やスティーヴ・シンプソン(g)が参加しています。今回初めて聞きました。
https://www.youtube.com/watch?v=njsGlM3mTIE
18・Buffet Tea For Two ('73)
最終章に入ったファミリーはReprise傘下に自身のレーベルRaftを立ち上げ「It's Only A Move」('73)をリリース。新メンバーはスタッドにいたジム・クレガン(b)、そしてアシュトン・ガードナー&ダイクのトニー・アシュトン(kb)。この最終作はそれまでのファミリーにあった混沌とした一体感がなくなって、オペラ風、キャバレー風の作品が目立っています。そんな中従来路線の”Buffet Tea For Two”はなかなかカッコイイ。
19・Seems Like A Good Idea / The Blues Band('82)
デビューから最後までファミリーを全うしたdsのロブ・タウンゼンドは、解散後メディシン・ヘッド、ケヴィン・エアーズ・グループ、アクシス・ポイント、ブルーズ・バンド、デイヴ・ケリー・バンドなどで活躍。とりわけ60'sR&Bをパブロックのサイズで80'sに復活させた旧マンフレッド・マンの残党を中心としたブルーズ・バンドはあの時代にあって快挙でした。82年の「Brand Royality」に入った”Seems Like A Good Idea”です。デイヴ・ケリーのスライドがうなり、ポール・ジョーンズが伸びのある歌声を聞かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=sRtQczrXOPU
20・
ファミリー解散後チャップマンとホイットニーが共作で出したアルバムはどうも納得いきませんでしたが、そこからバンド名を取ったストリートウォーカーズは、重いファンキーなハードロックを聞かせます。Vertigoに残した4枚はどれも力作。メンバーはチャップマン(vo)、ホイットニー(g,vo)、後にアイアン・メイデンのニコ(ds)、ハミングバードのボブ・テンチ(g,vo)そしてジョン・プロテル(b)。大傑作「Red Card」は死神ジャケの米盤もいいです。オーティス・ブラックウェル作の”Daddy Rollingstone”と並ぶ名曲”Shotgun Messiah”です。
https://www.youtube.com/watch?v=0gXLlPZRW28
21・Jim Cregan
22・Axis Point
23・Chapman
【名曲リレー2908】then#2
■Cheers Then / Bananarama(‘83)
この頃のバナナラマには青春ポップス的なものをすごく感じます。やる気ないというかアマチュアリズム全開のヘタウマダンスが妙にキャラと合っています。この後ユーロビート時代で世界的にブレイクしてNew Wave時代のガールグループ的なイメージは薄れてしまうのですが。