Another Days

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パイド、ストラングラーズ

【オムニバスを聴く日曜】44・ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ(ソニー:SICP30935-J'16)

長門芳郎さんのパイド・パイパー・ハウスは90'sに地上げ問題でいったん姿を消すまで、セレクトショップ型の輸入レコードショップとして根強い人気を誇ってました(少々値は張りましたが)。今では渋谷のタワレコの一角に間借りする形で復活しています。

店舗終了後長門さんはBelieve In Magicというメール・オーダーのショップを始める一方パイオニアLDC、ポニー・キャニオン傘下のヴィレッジ・グリーン・レーベル、TYOエンタメのドリームズヴィル・レーベルなど独自の路線でアーティストを紹介復刻してきましたが、どれも統一感があって素晴らしかった。15年にパイド・パイパー・デイズという再発シリーズを手掛け、このコンピはそのシリーズのオムニバスで、おなじみのアルゾで始まり、トレイドウィンズ、ソルト・ウォーター・タフィーからヴァレリー・カーター、EW&Fまで多彩なラインナップになっています。

レア曲ではセッション・ドラマーのバーナード・パーディ(ハミングバードでも叩いてました)が69年に出したインストのシングル”Fickle Finger Of Fate”が心地いいサウンドでゴキゲン。BGM風ではありますが。

https://www.youtube.com/watch?v=PGTWZ77bmB0

ニール・セダカの66年のシングルのB面曲”Blue Boy”はとてもキャッチーなメロディー。セダカという人は60's初めに一世風靡し、その後すっかり忘れられてましたが”Laughter In The Rain”の大ヒットでカムバックしたことが鮮やかでした。

https://www.youtube.com/watch?v=h3mYDqrXw9c

カフ・リンクスやアーチーズといった架空スタジオグループでvoをとったロン・ダンテがボ・クーパーの名前で出した74年のシングルが"Don't Call It Love"もすっきりしたメロディーが耳に残ります。こういうのロックでも何でもないポップですが好きなんだからしょうがない。

https://www.youtube.com/watch?v=BiWahMOMl-A

 

 

【名曲リレー2373】#3

■Something Better Change / The Stranglers(’77)

ストラングラーズサウンドの肝はもちろんジャン・ジャックのbassなんですが、サポートするデイヴ・グリーンフィールドのオルガンやエレピも忘れられません。New Waveと呼ばれた一連のバンドの中でストラングラーズが音楽的だったのは、グリーンフィールドの存在が大きい。「No More Heroes」に入った“Something Better Change”もまたしかり。

https://www.youtube.com/watch?v=_WqKtmn2RC0