Another Days

tomorrow's another day、some say …

KC、ニューイング

【フルート・フライデー】I Talk To The Wind / King Crimson('69)

クリムゾンのファースト「宮殿」の抒情性は、実はまやかしみたいなもので、そのメロディアスな上っ面を取り除けば、その下にはシヴィアな現実が待っている、みたいな事は、プログレッシヴ・ロックの抒情的なサイドを好む人たちに向けて、80's頃によく言われた話です。今ではジャンルの住み分けが確立してしまってそんな論争も起きようがないのですが…
前曲の激しいエンディングの後、一息つくようにイアン・マクドナルドのfluteのイントロから始まる"I Talk To The Wind"は、僕の知る全クリムゾンのレパートリーの中では、やはり一番好きです。どちらかと言うと抒情的なプログレは、限度を知らないというかとめどもなく抒情的になる傾向にあるので苦手ですが、さすが古典ともいえるクリムゾンは適度に抑えがあります。fluteとclarinetを駆使したイアン・マクドナルドの存在も大きいです。

https://www.youtube.com/watch?v=UlKrH07au6E

 

【名曲リレー2153】away#3

■Shall I Run Away / New England(‘79)

この辺を紹介できる喜び!ニュー・イングランドはボストン出身のメロディアスなハードロックでデビューは79年のInfinityレーベルから。明らかにボストン以後のアメリカン・プログレの影響下にある音です。この「失われし魂」からの“Shall I Run Away”は、クィーンに様なハーモニーにしっとり系のメロディ(そして僕的にはねばりつく泣かせるスライド)が重なった名曲。ポール・スタンレーがprodに加わった(メインは80’sにエイジアやジャーニーを手掛けるTrident Studioのエンジニア出身のマイク・ストーン)曲もあるようです。gとvoはジョン・ファノンという人。Bassはアルカトラスに加わったそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=TK2W9q5P2qg