【月曜はバーズの30曲】27・The Girl With No Name
クリス・ヒルマンはバーズの中にあってマッギンやジーン・クラーク、クロスビーの影に隠れがちだったんですが、優れた才能の持ち主なことはその後のキャリアでもわかります。ただ、FBBではグラム・パーソンズの、マナサスではスティルスの、SHFバンドではサウザーとリッチーの影に隠れてしまった部分があってどうも歯がゆいです。バーズ時代からカントリー~ブルーグラス的なルーツを感じさせていました。「Younger Than Yesterday」に入ったこの曲もそう。
https://www.youtube.com/watch?v=OQmSMyAEguU
【名曲リレー2079】money#3
■Kiss Money / Bob Neuwirth(’74)
今年になって訃報が伝えられたボブ・ニューワースは、70’sのディラン周辺の取り巻きの一人のssw。ディランがAsylumに移籍した頃、同じようにAsylumから豪華ゲストのアルバムをリリースしています。そこに入った“Kiss Money”はゆるいsteel-g(おそらくベン・キース)とスライドが印象的なカントリーロック。今はなき西新宿のDisk Ageという店でボロいオリジナルを見つけた時はうれしかったけど高かった。
https://www.youtube.com/watch?v=TyqUp4B_74k
【先週の読書】
頭脳明晰なオネエ系、神原恵弥を主人公とするシリーズ第1作。アジアの西の果ての荒野に立つ、それに入ると人間が消失するという噂の直方体の建物をめぐる謎、ですが例によってけむに巻かれるというかすっきりしないオチなんで、モヤモヤ嫌いな方はイライラするかもしれません。それでも、理詰めのオチとそうでないオチ(って言うか匂わせ)をちゃんと用意してくれてる感じです。
22106■呪われた町 / スティーヴン・キング(集英社文庫)
別で書いたので割愛
長いキャリアを持つエルトン・ジョンの生涯は、何年か前に映画にもなりましたが(未見)、ピークはやはり70'sだと思います。けれど個人的にすっかり忘れてる80'sのエルトンをまずおさらいして、10曲選んでみたわけです。この10年で10枚のアルバムとその倍くらいのシングルを出してます。
まずは知る限り80'sエルトンに最高の曲と思ってる”Sad Songs"('84)です。似たようなジャケットでこんがらがる「Braking Hearts」からのシングルで米5位まで上がりました。往年のエルトン・バンドをバックに力強い歌声を聞かせます。心に傷を負った時ラジオから流れる悲しい歌には癒されると歌われます。
https://www.youtube.com/watch?v=X23v5_K7cXk
「壁」がなくなり東西陣営の融解が伝えられた頃にリリースされた”Nikita”ですが、今の世の中を見ると何となく絵空事にように聞こえるのが悲しい。国境警備につく女性ニキータを歌ったこれまた80'sエルトンの名曲です。85年の「Ice On Fire」から。PVはケン・ラッセルが採っています。コーラスでワム!のジョージ・マイケルが、gでニック・カーショウが参加してる他、パイロットのデイヴィッド・ペイトン(b)、フェアポート他のデイヴ・マタックス(ds)も参加。
https://www.youtube.com/watch?v=Tg-Q-Acv4qs
83年の「Two Low For Zero」は当時ラジオからガンガンかかってたアルバムでした。力強く健在アピールする”I’m Still Standing”はPVのダンスシーンが話題となりました。70’sエルトンでいえば”Sat Night’s Alright”に近いテイストのアップナンバー。米12位英4位でした。
https://www.youtube.com/watch?v=ZHwVBirqD2s
89年の「Sleeping With Past」からの”Sacrifice”。時代柄どんどん大げさに高らかに歌いあげる曲調が当たり前となった時期ですが、昔とかわらないメロディアスなミディアム調のナンバーにほっとします。バックにはデイヴィー・ジョンストン(g)はおりますがあとは知らないバンドのメンバー。PVにはモデルのヤスミン・ゴーリとクリス・アイザックが出ています。
https://www.youtube.com/watch?v=NrLkTZrPZA4
"Heartache All Over The World"は80'sで最も売れなかった「Leather Jackets」('86)からのシングルです。時流に合わせたシンセ主体の打ち込みの音がまず全然らしくないですが、今となってみれば妙に懐かしさがあります。絶大な人気を誇った本国でも45位、米55位でした。
https://www.youtube.com/watch?v=Xh2hkTzcT7c
「21At 33」というタイトルはジョージ・ハリスンの真似だなあと当時思ったものでしたが、ここからのシングル”Little Jeanie”のAORっぽい音作り(ジェームズ・ニュートン・ハワードらがかかわってます)が80'sエルトンの幕開けでした。ディスコっぽい「Victim Of Love」で終わった70'sでしたが、とりあえず迷走は終わった(^^)。この”ジニー”は米3位英33位まで上昇。PVは80年のNYでのライヴですが、相変わらずな衣装です。
https://www.youtube.com/watch?v=BvD8ailKt_0
"ブルースはお好き"という邦題がなんとなくいい、”Guess That'sWhy They Call It Blues”は、「Two Low For Zero」からの最初のシングルで、これまたエルトンらしいメロディーが心地いい。スティーヴィー・ワンダーの参加(harmonica)も話題になりました。英5位米6位のヒット。
https://www.youtube.com/watch?v=h6KYAVn8ons
「Jump Up」('82)からの”Blue Eyes”は、ちょっと落ち着きすぎな感じもあるミディアム調のナンバー。音作りが米AORに寄ってる感じもあります。dsがナイジェル・オルソンからTOTOのジェフ・ポカーロへスイッチ。こういうのクルーナー・ヴォイスっていうのかなあ?英8位米12位。
https://www.youtube.com/watch?v=4CiyKeSnSxk
"In Neon"は「Breaking Hearts」からの4thシングル(米38位)
https://www.youtube.com/watch?v=xocu_kD7b2I
Les Aveux
Dear God
Empty Garden
Breaking Hearts
Slow Rivers
Healing Hands