Another Days

tomorrow's another day、some say …

ジェニマル、ハグ

【月曜の女たち】ジェニ・マルダー(Jenni Muldaur)
ジェフ・マルダーとマリア・マルダーの娘で、マリアのファーストのジャケットにでまだ小っちゃかった少女がデビューか!(92年)と思ったものです。ただラス・タイトルマンのprodで当時のシーンに寄り添ったデジタルな音作りはジェニ・マルダーというちょっと変わった声の女性シンガーの持ち味を出したか?と言われると難しい。義妹のクレア・マルダーの方が日本では知られるようになってしまいましたね。だからだから09年に久しぶりに出た「Dearest Darlin’」の方がこの人の持ち味かと思ってしまいます。
そっちからタイトル曲。
 
【名曲リレー1511】picture#2
■Picture Of You / Mike Hugg(’73)
元マンフレッド・マン~チャプター3のマイク・ハグは見た目とは裏腹の美声なのですが、セカンドソロ「Stress And Strain」でもそれは生かされてます。このアルバムは前作にあった”Blue Swede Shoes”の様なキラー・チューンはないのですがそこそこまとまってます。この”Picture Of You”はしっとり始まって途中盛り上がるドラマティックな曲です。
 
【先週の読書】
21012■ホテル・ローヤル /桜木紫乃(集英社)
別で書いたんで割愛。時系列がキーポイントの短編集。(2013)
21013■真夜中の復讐者 / ジャック・ヒギンズ(ハヤカワ文庫NV)
未読だったヒギンズ初期作品。粗いと言えば粗いけど、いろんな筆名を使い分けていた60'sの作品としてはずいぶんうまくなった(上からですいません)感じです(69年作品)。少なくともヒギンズ名義で書かれた前後の「廃墟の東」や「地獄島の要塞」よりはずいぶんいい。シシリアン・マフィアの名家の孫でありながら傭兵生活を送っていた主人公が、エジプトの牢獄から助け出され、地元シチリア島の誘拐された富豪の娘を救出する仕事を任されるが、そこには非常な裏切りがあり…という話。(1990)
21014■降るがいい / 佐々木譲(河出書房新社)
別で書いたんで割愛。「人間交差点」的な短編集。コロナ禍の風景を描いた作品を初めて読んだ気がします(「三月の雪」「終わる日々」)(2020)