【映画懐かし地獄】がんばれベアーズ(’77米)
スポーツものというジャンルがあります。主に弱いチーム(プレイヤー)が苦労を重ね、勝ってゆく話。はっきりいってワンパターン。着地点が決まっているので、そこへ導く過程がなかなか難しい。奇をてらって、あっけなく負けるパターンもあるが、そうなると勝敗以外のところに重点を持ってゆく必要がある。超弱小チームが、いくら強力助っ人の加入(ここではテイタム・オニールとジャッキー・アール・ヘイリー)があったとしていきなり強くなるのは難しい。だから準優勝というのもなんとなくウソくさい。けれどベアーズの面々の個性あふれるキャラクターとひたむきさに惹かれ、ついつい見てしまうのです。イノセンスという状態からかけ離れた今見ても、見入ってしまう部分があるので、ピュアだったあの頃にはぐっと引き込まれたのだろうなあ。中学の頃、テイタム・オニール派とジョディ・フォスター派に分かれていた(同じパターンで、オリヴィア・ニュートン・ジョン派とスージー・クアトロ派に分かれてた)が、当時のジョディーは、妖艶な12歳の娼婦を演じた「タクシー・ドライバー」やミュージカル「ダウンタウン物語」が話題で、「白い家の少女」はまだ日本に入ってきてなかったので、心情的にテイタム派だったのでしょう(あまり覚えてない)。「ベアーズ」は3本目になるが、瑞々しさいっぱいでした。その後ティーンスターから大人の女優への転換期に作品に恵まれず、80's初めにはB級な作品に出るようになり、引退。テニス・プレイヤーのマッケンロー夫人となりマスコミをにぎわしたこともありました。僕より一個下、本日誕生日なり。監督はスポーツものが多いマイケル・リッチー。