Another Days

tomorrow's another day、some say …

デリンジャー、ムーヴ、櫻の園

【名曲リレー1072】queen#3 
■Teenage Queen / Rick Derringer(’73)
デリンジャー現象とは、電離層に異常があって起きる電波障害の事で、「Q」のガラモンでおなじみの話ですが、ジョニー・ウィンター(アンド)、エドガー・ウィンター・グループ、ホワイト・トラッシュ、ソロ、デリンジャー(バンド)と八面六臂の活躍をつづけたリック・デリンジャーの70’sのの活動もこう呼んでもいいかと思います(長い前振り)。73年の「All American Boy」は初ソロでハードロックからバラード、グラム・ロック、カントリー・ロックまで多彩なこの人の音楽性がまとまった好盤でした。根底にあるのはポップさですけど。”Teenage Queen”は、ジョー・ウォルシュのバーンストーム(ウォルシュ=ヴァイターリ=パサレリ=ハリス)がバックをつけたセンチメンタルなナンバーで、リックの甘いルックスに合う曲でした。この交流はprodのビル・シムジクつながりでしょうね。
 
 
 【水曜は君の名は?】Hello Susie / The Move
 
エーメン・コーナーがカヴァーしてヒットさせた曲ですが、もともとはムーヴの2枚目「Shazam」に入ったロイ・ウッド曲。ムーヴは、ザ・フーばりのエキサイティングなステージとは裏腹にシングル曲などは独特のポップ感覚がありました。ジェフ・リンが加わる頃はもっとひねったユーモアを感じさせるのですけど、この2枚目ではひたすらヘヴィな印象を受けるのです。
 
 
 

【映画懐かし地獄】櫻の園(’90日本)

懐かしのアルゴ・プロジェクトなり。その昔新宿南口に、シネマアルゴ新宿という小屋があって、アルゴで作られた作品は、ここで上映されてました。インディーではないけどインディーの気持ちを持ったメジャー。90’sの初め、わくわくさせてくれたことは確かでした。賞を取って大きく話題になった「櫻の園」は、吉田秋生原作。伝統ある私立女子高演劇部が記念式典で恒例行事となったチェーホフの「櫻の園」を上演するのに当日いろいろトラブルがあって~という話。久しぶりに見たけど皆ヘタ〜。結局生き残ったのが部長役の中島ひろ子と舞台中心の宮澤美保くらいということ。つみきみほは、子育ての合間にたまにドラマに出てるらしいです。元ヤクルトの土橋と結婚した白島靖代は引退状態。熊本ミホによるショパンピアノ曲がなつかしい。当時の高評価がある程度の年齢の男性中心というのがキモい、という意見もありましたが、90年ながらJK描いてギャル的な要素一切なしというのは珍しいというか、ギャル文化前夜だったんでしょうかね。