Another Days

tomorrow's another day、some say …

ツナ、シェール、ゲッタウェイ

【木曜はジェファーソン関係】5・ホット・ツナ
先は長いのでゆっくりいきましょう。ここまでツナ関連の話出てませんでしたよね。JAのヨーマ・コウコネン(g,vo)とジャック・キャサディ(b)が、JAの活動として並行して始めたユニットで69年のデビュー作はラグタイム調のアコースティック・セットをライヴで。2枚目「First Pull Up, Then Pull Down」はエレクトリック編成でパパ・ジョン・クリーチ(violin)とサミー・ピアッツア(ds)が加わってました。今日はフィルモア・ウエストのクロージング・コンサートのライヴ盤から”Keep Your Lamp Trimmed And Burnin'”です。
 
 
 
【名曲リレー1066】dream#3 
■Dream Baby / Cher('64)
シェールの長いキャリアの中で、一番好みなのは初期のガール・シンガー~フォークロック風味(ソニー&シェール時代含む)です。64年にボニー・ジョー・メイスン名義でリンゴ・スター賛歌を歌ってデビュー。同じ年に本名のシェリリン(Cherilyn)で出したのがこの”Dream Baby”です。これはソニー・ボノ作品で、スペクター風味のガール・サウンドで甘酸っぱい魅力に満ちてます。
 
 

【映画懐かし地獄】ゲッタウェイ(’72米)

今日はスティーヴ・マックィーンの命日だそうです。近年再評価著しいジム・トンプソンの同名原作をウォルター・ヒルが脚色、メキシコを中心としたロケが冴えるペキンパーのピカレスク・アクションです。釈放を条件に悪徳政治家と取引した囚人のドク・マッコイ(マックィーン)が銀行強盗をきっかけに一味に追われる話で、タイトルのgetawayは、マックィーンとアリ・マッグロウの逃走のことです。犯罪者を主人公にしながら、最後はメキシコで逃げ切ってしまうというエンディングが一般的ですけど、州法によって禁止されている地域は、逃げ切れないエンディングが用意されていたといいます。ペキンパー監督は例によってスロー・モーションを多用したヴァイオレンス・シーンを連発。ラストのエルパソのホテルでのシーンは圧巻。濃い顔の悪漢、アル・レッティエリは見かけほど強くなかったしますが、その相棒、ボー・ホプキンスはすぐに殺されてしまう。ラストで印象的な老人は、名脇役のスリム・ピケンズで、マックィーン、マッグロウとのやりとりが面白い(この後トゥーツ・シールマンスのハーモニカ・ソロがあってエンディング・クレジットとなるがこの部分が、ペキンパーにしてはずいぶんメロウです。音楽はクインシー・ジョーンズ)。
ペキンパーはマッグロウではなくステラ・スティーヴンスを考えていたと言います(そっちでもよかった)。マッグロウはこの後「コンボイ」にも出演(失敗パーマでした)、センタ・バーガーと共に、ペキンパーが二度起用した、数少ない女優の一人でした。