Another Days

tomorrow's another day、some say …

スターシップ、GP、愛のメモリー

【木曜はジェファーソン関係】3・スターシップ
 
オリジナルを歌わず、ピーター・ウルフ(≠J・ガイルズ)ら作家の作品を歌って80'sスタイルのポップ・ロックな形を示した、ジェファーソンが取れた、スターシップ時代をここに入れるのは少々抵抗がありますが、メンバーも開き直ったのか、方向性を替えたら、少なくとも最初はヒット連発でした。その後JA再結成を挟んで、KBCバンド(カントナー=バリン=キャサディ)があって、これを母体に90's半ばにジェファーソン・スターシップはNext Generationをつけて復活(同時期にJSNGとスターシップが存在してたこともありましたが)。
さて”We Built This City”('85)は確かにそれまでにないキャッチーなメロディーとリフで「Knee Deep in the Hoopla」というスターシップのデビュー作からです。しかし”シスコはロックシティ”という邦題は、すっかり変わってしまったベイエリアの音楽シーンを思うと、苦いです(^^;;
 
 
 
 
【名曲リレー1052】hour#3
■In My Hours Of Darkness / Gram Parsons('73)
 
グラムの遺作となった「Grievous Angel」のラストを飾るゆったりとした曲でdobroやらfiddleやらが実に心地いいです。エミルー・ハリスの歌声ってグラムの声に実に映えるのです。個人的に初グラムだったこのアルバムを買ったのは大好きな”My Man”を捧げられたという事実を知ってのイチかバチかだったことを思い出します。
 
 
【映画懐かし地獄】愛のメモリー(’76米)
今でこそデ・パルマはエンターテイメント系の大作も撮らせてもらえるようになったけど、この頃のデ・パルマといえば、ヘンタイじみたヤバさがありました。特に初期作品「悪魔のシスター、「ファントム・オブ・パラダイス」、「愛のメモリー」あたりまでは、胡散臭さと、あえて支持されるカルトな感じが混在しています。松崎しげるな安易な邦題が台無しにしているが(原題はObsession~強迫観念)、ヒッチコックの「めまい」に強く影響を受け、ヒッチご用達のバーナード・ハーマンの音楽、ヴィルモス・ジグモントのカメラ、ポール・シュレイダーの脚本とクセのある人たちを集めて撮られたゴシック風のサスペンス・ロマン。とりわけ「めまい」のリメイクとばかりに同じような設定を繰り出し、ラスト近くではハサミを使った殺人方法と「ダイヤルMを廻せ」にも目配せする。トリックはすべてはビジョルドが童顔だったから出来た離れ業だけど、よく考えると相当無理がある上、大林宣彦を思わせる作り物感が気分を萎えさせ、なかなか集中できません。59年と76年のニュー・オーリンズを舞台としたものだけど、重きを置いてるのはローマのシーン。リスゴーは開巻から怪しさたっぷりですぐバレます。日本公開は「キャリー」のヒット後の78年で、コロムビア作品ながら、ジョイ・パック系で公開されたのはなんで?