Another Days

tomorrow's another day、some say …

ブルガリ、スティーヴィー、イーグルズ

【徒然なるままに西海岸の名曲を…】1・On The Border
ずっと放置で申し訳なかったですが、ゆるく再開。といっても愚にもつかないことを書いて(しかもおなじみのこと)曲を貼るだけですが。
 
復活の曲はやはりこれ。ニクソン大統領のウォーターゲート事件を皮肉って、政府が個人のプライバシーに過剰に踏み込むことを批判しているらしい(Songfactsのサイトから)のですが、このテーマ今の日本でも十分通じますよね。アルバム・タイトル曲なのにライヴで1回しかやってない(バーニーの曲だからという意見もありました)、という不思議な曲。鋼(ハガネ)のようなgがそれまでのさわやかなイーグルスのイメージを覆します。途中ランディ、バーニー、グレン、ヘンリーの順で一節づつ歌うところ等結構聞かせどころあり。クレジットでT.N.T.S.(何だ?)のクレジットがあるCOACHとはprodのビル・シムジクの事です。
 

【土曜は世界一周】Kalimankou Denkou


ルーマニアを南へ行くと、ブルガリアです。都市を巡る旅だったのですけど、なかなか書く機会もないので、この際ブルガリアン・ヴォイスを。ブルガリアン・ヴォイス(この名前は何と登録商標されてるのだとか!)とは、ブルガリア地方に伝わる、伝統的な複数の女性による合唱です。「不協和音によって組み立てられたコーラス」(だそうです)が、80’sに新しもの好きの間で流行ったことがあります。流行らせたのは独自の美学を持った英のインディー、4ADレーベルでした。バウハウスのピーター・マーフィーの勧めもあってスイスの音楽prod、マルセル・セリエがそれまで集めた、ブルガリアのコーラスのテープを86年に「Le Mystère des Voix Bulgares」(神秘の声)としてリリース。折からのロックじゃなければ何でも新しい、と感じさせる自称「最先端」の人たちが飛びつきました。坂本龍一が「サウンドストリート」でかけたを聞いたのが、僕は初体験でした。”Kalimankou Denkou”は、夜の集会という邦題がついていました。不思議に落ち着くものがあります。その後芝居を見るようになると幕間などのBGMでもよく聞かれました。ニュー・エイジとかヒーリングとかベンリな言葉がなかった時代の話です。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=-0iGlqMPmbA

 

【名曲リレー942】edge#2 

■Edge Of Seventeen / Stevie Nicks('81)

メンバーのソロ活動がバンドの音楽性に還元された80’sのマックでは珍しくないのですが、スティーヴィー・ニックスの初ソロを聞いたときは、フリフリヒラヒラの少女趣味と当世風ロックが見事に融合してるなあと思いました。”Edge Of 17”のワディ・ワクテルの弾くイントロのgはポリスの”Bring On The Night”にヒントを得たとインタヴューに答えてました。しかし、髪型、ファッション、メイクなどそういう視点でスティーヴィーの歴史を見てゆくのもまた楽しい(半分怖いけど)のです。

https://www.youtube.com/watch?v=UmPgMc3R8zg