【水曜は和もの70's】5・ロック・パイロット
71年にはGSのブームは完全に去り、その残党は新たな活路を見出しながらも、辞めて裏方にいった人たちも多かったようです。GS再編の光の部分にはまずPYGがありました。規模は全然小さいのですが、PSヴィーナス、ファニーズ、ピーターズというC級GSのメンバーによって結成されたロック・パイロットもGS再編バンドの一つ。ナベプロ所属でアイドル的人気を見込んでワーナー・パイオニア(そもそもWPという会社は渡辺プロダクションも出資していました)からデビューしたロック・パイロットは、それでも71年らしいスマートさもあって、全盛期のGS歌謡とは少し違う気もします。voの中尾喜紀は解散後ローズマリーという同傾向のバンドに加わったそうです。B面曲ですが”おんぼろ車でぶっとばせ”は、71年のシングルで安井かずみ=かまやつひろし作品でGSの残り香ぷんぷん。
https://www.youtube.com/watch?v=C2DGJmb6gkk
【名曲リレー2530】#2
■You And Me / Alice Cooper(’77)
アリス・クーパーは今も昔も個人的にピンとこなかったんでたしなむ程度にヒット曲を知るぐらい。「Lace And Whisky」に入った“You And Me”は意外なくらいソフトなバラードでびっくり。まだMTVは存在してないのに歌詞にMTVが出てきます(^^)
https://www.youtube.com/watch?v=TyYhd0H9bLI
ただいまのBGMはXTCの「Oranges And Lemons」('89)なり。XTCはまだテクノポップだったデビュー当時から何曲か知ってますが、どんどん音楽性が変化してきてサイケ風だったりポップになったりとなかなか手ごわい。結局のところラジオで(まあ主にピーター・バラカンさんなんですが)かかった何曲かが好きという感じですが。「Oranges And Lemmons」からシングルになった”Mayor Of Simpleton”がキャッチーで好きです。
トッド・ラングレンとXTCががっぷりよつに組んだ「Skylarking」('86)は、傑作なんでしょうが、また両者のトラブルが絶えなかったというイメージがどうしてもついて回ります。しばしばオーヴァープロデュースになることが多いトッドとXTCのコラボが結局のところプラスだったのかそうでなかったのか門外漢の僕にはよくわかりませんけど、ラジオで親しんだ"That's Really Super,Super Girl"はとても耳障りがいいナンバーだということです。