【木曜インスト】Home Bound / Ted Nugent('78)
テッド・ニュージェントはアンボイ・デュークスというサイケ~ガレ-ジ系バンドにいた人で無数のメンバーチェンジを繰り返しバンドはいつしか個人名義へとなってゆきます。日本デビューの際はテッド・ナジェントでしたが、弾きまくる白人ハードロック・ギタリスト(やっぱり肉喰ってるやつはパワフルだ!という評が70's当時多かったです)としてカリジャム2出演あたりで知名度が上がってきました。「Cat Scratch Fever」に入った”Home Bound”も弾きまくるインストですが、この人のルーツの一端がわかりそうな60'sのギター・インストものを思わせる明解なトーンが気持ちよかったりします。
https://www.youtube.com/watch?v=8sBPSwO0vR8
【名曲リレー2026】man#2
■Southern Man / Marry Clayton(‘71)
Odeから出たメリー・クレイトンの同名セカンドではキャロル・キング、JT、リオン・ラッセッルら白人ロッカーの作品のカヴァーが並んでいます。白人ロックのアルバムにゴスペル・フィールを出す際起用されることが多かったクレイトンの場合、自信の主導で行くと当然R&B路線になります。ニール・ヤングのカヴァーも同様。なかなか弾けています。
https://www.youtube.com/watch?v=ItXxsxlSrQQ
【新・私を形成する100本の映画】#27 華麗なるヒコーキ野郎(’75米)
その昔従姉妹のおねえさんがレッドフォード大好きで、子供の頃この人がいかにスマートでカッコイイかをさんざん聞かされました。だから結構反発があったんですけど「明日に向かって撃て」をTVで見てすっかり好きになってしまいました。ヤな感じのしないナイスガイのイケメン。
昔のユニヴァーサルのロゴから始まる、30年代の中西部を舞台にした飛行機乗りに捧げるノスタルジックなドラマです。狙いはジョージ・ロイ・ヒル監督=ロバート・レッドフォード・コンビの前作「スティング」の線のようですが、一人足らんからどうも弱い。第一次大戦に従軍したパイロットたちが、終戦後個人営業のパイロットとして、アクロバット飛行を見せたり、お客を乗せて遊覧飛行を楽しませながら、各地を飛行機と共に旅するようになりました。冒頭の飛行機の見世物にネブラスカの田舎町の人々がゾクゾク集まってくるような、楽しげな感じ(リチャード・バックの「イリュージョン」を思い出す)が持続しないのです。この最初の部分で、戦争でドイツのケスラーと戦ったとレッドフォードは嘘をつくのですが、後半この伏線が生きてきます。曲芸で死んでしまうスーザン・サランドンが哀れですが、この人まさか熟女になって、もう1回ブレイクするとは思いませんでしたが。スーパーマンの恋人のマーゴット・キダーも出てました。