【水曜西海岸@74】ロジャー・マッギン
かつて西海岸のシーンをけん引したバーズのロジャー・マッギンはその頃どうだったか?というと74年には「Peace On You」を出してます。オリジナルバーズ再編があった前年続けて充実した「Roger McGuinn」を出したところまではよかったんですが、思ったほど評判にならず、リー・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)、ポール・ハリス(kb)という当時のトレンドのスタジオメンをバックにした「Peace On You」はアル・クーパーの参加も話題となりましたが、セールス的にはパッとしませんでした。ただ若きギタリストドニー・デイカスの起用が話題に。やはりマッギンの再生にはディランのローリング・サンダー・レヴューまで待つほかはなかったのです。”Without You”はデイカスが弾きまくる哀愁のナンバー。ちなみに他のバーズの動きでは、クロスビーはCSN&Y、ヒルマンはSHFバンドと前線に出てましたが、ジーン・クラークはオーヴァーprodの怪作「No Other」(裏ジャケには化粧姿も)を出しやや低迷。
さて74年編はこのへんでおわり。次回は75年編です。
https://www.youtube.com/watch?v=-zeRCID1RSY
【名曲リレー1527】need#2
■No Need To Run / Highway('74)
ハイウェイはEMIに2枚LPを出してるバンドで、レイ・ミニット(g)は後にフランキー・ミラーの「Full House」に参加して名前を知りました。スワンプというよりはストレートなカントリー・ロックでライナーで「イギリスのイーグルス」と評したくなる気持ちは十分わかるけどちょっとちがう。ほとんど無名ですがなかなか気持ちいい。数年前Big PinkからCD化されました。75年のセカンド「Smoking At The Edge」はジャケがグラムロック関連で有名なミック・ロックなのが意外です。ゲストのPP・アーノルド(vo)を大きくフィーチャーしたルーズな”No Need To Run”です。