「Islands」期のdsですが、この人の場合その後の膨大なキャリアが元クリムゾンとつながらないのです。クリムゾンのツアー中に脱退した2人とアレクシス・コーナーのスネイプに加わった後、ボズとのコンビでリズム隊ごと起用されるようになって、アルヴィン・リー&CoやVirginレーベル設立後のジャムセッションを収めた「Manor Live」に参加。その後チャス&デイヴの変名、オイリー・ラグス、ジャクソン・ハイツのあたりで渡米、ロニー・マック(ローリング・ココナッツ・レヴュー)、ディランの初来日に同行(「武道館」ライヴと「Street Regal」)。これ以降は西海岸でのセッション中心で、デイヴィッド・リンドレーのエル・ラヨ・X、ジャクソン・ブラウン、ドン・ヘンリー、スティーヴィー・ニックスなど。
そのセッションの大半はCD化されてますが、ジャクソン・ブラウンのオレンジ・カウンティ時代の兄貴分で、80'sに入ってジャクソンがprodしデビューしたグレッグ・コープランドの力強いファースト「Revenge Will Come」('82,Geffen)は未CD化です。タイトル曲は、もう一つの"The Pretender"だと思います(gはリック・ヴィトー)。
https://www.youtube.com/watch?v=poZ6GrqN8uY
【先週の読書2020】(14)4月第1週
「訪問者」(恩田陸、祥伝社)。祥伝社と恩田さんといえば初期(まだ前世紀)の「不安な童話」や「象と耳鳴り」を思い出します。また「木曜組曲」を思わせる、謎の死を遂げた大御所のゆかりの人たちをめぐる謎という設定がなつかしい。モダンホラーと本格推理を使い分ける新進気鋭の作家として恩田さんは登場したのでした。ネタバレですが「夜間飛行」という名の香水の話面白い(あたりまえですが検索してもどんな匂いなのかはわからない。ネットの限界を感じました(^^))
「絆回廊~新宿鮫X」(大沢在昌、光文社文庫)は、新作待ちまであと2人というところまで来たのですが、図書館閉まってるんだもんなあ…ストックの再読も終わってしまいました。古くからの登場人物が急転する第10作。