【火曜は君の名は?】Rosie / Voyager('81)
トン・トン・マクートでスムーズな
ジャズロックをやってたポール・フレンチが解散後79年に結成したのが
ヴォイジャー(当時の表記はヴォヤージャー)でした。時期的に
プログレとニュー・ウェイヴの狭間にあったニッチ・ポップです。デビュー作のタイトル曲”Halfway
Hotel”が有名です。81年の3枚目(最終作)「Voyager」に入った”Rosie”も耳障りがいいメ
ロディアスな曲です。
【名曲リレー1172】misty#2
■In A Misty Morning / Gene Clark('73)
バーズ関係が人気あったオランダで73年に出たジーン・クラークの未発表曲集「Roadmaster」を入手したのは80’sの英Edselから出たジャケ違いの再発LPでした。本国では全く無視されてたジーン・クラークの「White Light」とAsylum盤の間にリリースされてますが、再結成オリジナルバーズのシングルやFBBのシングルの別ヴァージョンに、スプーナー・オールダム(kb)やスニーキー・ピート(steel)、クラレンス・ホワイト(g)が加わったオクラ入りした音源を合わせたもの。”In A Misty Morning”は淡々とした歌われますが、ほんとにしみじみさせられます。
https://www.youtube.com/watch?v=ekPG0Ph7PqY
【先週の読書'20】⑦2月第2週
・「ロアルド・ダールの幽霊物語」(HM文庫)は、ダールがTVシリーズ(結局ボツになった)監修のため、古今東西の幽霊物語を読んで、怖いと思ったものをチョイスしたアンソロジーです。ここの入ってる物+α以外はダメ的な断言の序文でもうちょっと懐疑的になるのですが…古色蒼然とした怪談ではありますが、ほのかな温かさを感じる”遊び相手”(A.M.バレイジ)、”クリスマスの出会い”(R.ティンパリー)、説明されないけどダークな味わいの”鳴り響く鐘の町”(R.エイクマン)などがよかった。表紙は和田誠さんです。
・「どんまい」(重松清、講談社)は、広島カープと水原勇気へのオマージュともいえる草野球もの。結構な厚さですがサクサク行けました。
・「きのうの世界」(恩田陸、講談社文庫)は、街の秘密をめぐるこわくないホラー&ファンタジー系作品。会社の上司の送別会を最後に消息を絶っていたサラリ-マンが、1年後、住んでいたところから遠く離れた街で、刃物で刺された見つかった。彼は変名で街の「調査」を行っていたらしい…というミステリアスなオ―プニングですが。ガチなミステリファンは怒り出すんでやめた方がいいです(^^)
・「逃亡小説集」(吉田修一、角川書店)は逃げる人の話ばかりの短編集。どれもあっさり軽めの味ですけど、「逃げろミスターポストマン」にはちょっとしみじみ。