Another Days

tomorrow's another day、some say …

8フィー、ジャム

【水曜壁音】Bobby's Come A Long Long Way / Eight Feet('66)
 
そもそも個人名なのかグループなのかもわからなかった謎のアーティストですが、66年にColumbiaから唯一のシングルを出した人たち。66年というとすでにガール・グループのブームは終わっていて、この時期のトレンドだったフォークロックに、こうした当時の感覚でオールディーズっぽいムードのガール・サウンドを絡め、スペクター風のアレンジでやったのは、なかなか心憎い(ケイクの”Baby That's Me”もそうですが)。曲はアル・クーパーと(ほとんどクーパーが書いたらしいですが)アーウィン・レヴィンの作。クーパーがディラン(このボビーとはディランらしい?)の”Like A Rolling Stone”('65)でオルガンを弾く前は裏方としてやっていたことは有名でした。”Bobby's Come A Long, Long Way”('66)は、鼻にかかったvoが可愛らしい名曲で、少なくとも僕の琴線に触れまくります。ちょっとヴェルヴェット・アンダーグラウンドの”Sunday Morning”風の部分も。グループに関しての情報は一切ありませんが、その昔M&M社の「Touch Of The Wall Of Sound」というブートまがいのコンピで知ったこの曲を、英Aceのスペクター風作品集「Phil's Spectre2」('05)で再会したときはしびれました。
 
 
【名曲リレー1222】man#2
■Man In The Corner Shop / The Jam('80)
ジャムは活動中に5枚しかスタジオ盤を出してません。今から思うと一瞬のうちに駆け抜けていった数年という印象。4th「Sounds Affects」は、より濃縮された感じで、ストレートなビートもの以外にもサイケ風味だったり、中期キンクスを思わせるものだったりと多彩。”Man In The Corner Shop”も派手さはありませんがじわじわ来ます。