【英吉利の亜米利加の40組】20・ロニー・レイン&スリム・チャンス
フェイシズ解散後ロニー・レインが目指した音楽は、土の香りがする温かみのある音楽でした。演奏と歌だけでなく、寸劇、朗読、舞踏を含んだ、まさに一座というのにふさわしい一連のライヴ活動は商業的には成功したわけではありませんが、英国人のザ・バンド好きもあって、一部で熱狂的に支持されています。これは74年に出た最初のアルバム「Anymore For Anymore」(GM)に入った壮大なスケールを持った曲でもあります。マッギネス・フリントから移ってきたギャラガー&ライルの存在が大きかった。
https://www.youtube.com/watch?v=gqQRphZtv1M
【水曜レア曲(新)】Brown Sugar featuring EC
レア曲という表現はちょっとちがうかも。たとえばこういうの。エリック・クラプトンがスライド弾いてる”Brown Sugar”の別ヴァージョン。「Sticky Fingers」('71)の箱に入ってました。僕は知らんかったけどそこそこ有名だったらしい。同時期のツアーでミック・テイラーがこれに準じたスライド弾きまくりのヴァージョンでやってますね。71年というとクラプトンはドミノスですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GuVax7iMM6Y
https://www.youtube.com/watch?v=XWv43g2Tikw
【名曲リレー854】bad#3
■Cry For The Bad Man / Lynard Skynard('76)
レーナードのあまり聞かない「Gimme Back My Bullets」('76)からの”Cry For The Bad Man”は、珍しくブリティッシュな香りがする曲。かつてレココレ誌のサザン・ロック特集でで大鷹さんが「露骨にフリーからアイディア、展開を盗み、これだけのキャリアなのに恥ずかしい」と書かれてて、そこまでの言い切った表現に僕はびっくりした覚えがあります。むしろイントロは”Ready For Love”(バドカン)風。僕の思うサザンロック感とは少し離れたところにあったレーナード・スキナードをある意味象徴するような曲でした。
https://www.youtube.com/watch?v=6y7viJbTDYg